Practice

GOODMOREメソッドとは|上司と部下の対話を変える使い方

GOODMOREは、部下の良い行い(Good)を具体的に認め、さらなる向上(More)のための提案を添える、上司と部下の対話の手法です。良かった行動をその場で具体的に伝え、次の一歩を示すことで、部下の意欲と成長を支えます。日常の声かけにも評価面談にも使える、取り入れやすい手法です。

公開日
2025/01/10
更新日
2026/09/28
読了時間
約 6 分
著者
WONDERFUL GROWTH 編集部
フィードバックコミュニケーションマネジメント

現代のビジネス環境において、上司と部下の効果的なコミュニケーションは組織の成功に不可欠な要素です。そのための手法の一つが、「GOODMORE(グッドモア)」です。

GOODMOREとは

GOODMOREとは、「Good(良い行い)」の認識と「MORE(さらなる向上)」の提案を組み合わせた、効果的な業務上でのコミュニケーション手法です。この手法は、部下の良い行動を積極的に認め、さらなる成長のための具体的な提案を行うことで、持続的な成長を促進します。

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GOODMOREの基本原則

良い行いの認識(GOOD)

良い行いの認識は、以下の要素で構成されます:

  1. 具体的な行動の特定 部下が行った具体的な行動や成果を明確に指摘します。「良く頑張りましたね」といった曖昧な表現ではなく、「○○案件で顧客からの要望を的確に把握した結果、迅速な対応案を提示できていたところが顧客評価につながってとても良かったね」というように具体的に伝えます。
  2. 即時のフィードバック 良い行動を認識したら、できるだけ早くフィードバックを行います。時間が経過すると、具体的な状況や文脈が薄れてしまう可能性があります。お互いに善い行いの共通認識が持てるように早くにフィードバックをすることが重要です。
  3. 成果の価値付け その行動がチームや組織にどのような価値をもたらしたのかを明確に伝えましょう。

さらなる改善の提案(MORE)

MOREの段階では、以下の要素を意識します:

  1. 具体的な改善案の提示

    抽象的なアドバイスではなく、実行可能な具体的な改善案を提示します。

  2. 成長可能性の提示

    現状の良い点を基準に、さらなる成長の方向性を示します。

  3. 実現可能性への配慮

    部下の現在の能力レベルや環境を考慮した、実現可能な改善提案を行います。

GOODMOREの実践的活用法

日常的なコミュニケーションでの活用

朝のミーティングでの活用例

「昨日の顧客対応で、クレーム案件を迅速に解決できましたね(GOOD)。今後は、同様のケースに備えて、対応手順をマニュアル化してチーム内で共有すると、さらに効率的な対応が可能になるでしょう(MORE)。」

プロジェクトレビューでの活用例

「プロジェクトの進捗報告が非常に分かりやすくまとめられています(GOOD)。次回は、予測される課題とその対策案も含めると、より充実した報告になるでしょう(MORE)。」

評価面談での活用

目標設定時の活用

「半期の営業目標を120%達成できました(GOOD)。次期は、新規顧客の開拓にも注力し、既存顧客とのリレーション維持と並行して進めていくと、さらなる成果が期待できます(MORE)。」

キャリア開発での活用

「プロジェクトマネジメントのスキルが着実に向上しています(GOOD)。今後は、より大規模なプロジェクトのリーダーシップも視野に入れて、チーム全体のマネジメントスキルを磨いていくと良いでしょう(MORE)。」

GOODMOREの効果的な実施のためのポイント

行動の直後や1on1の場で伝える

  • 良い行動をした直後のフィードバック
  • 定期的な1on1ミーティングでの活用
  • プロジェクト完了時の振り返り

適切な表現方法

  • 評価ではなく、「称賛」という意識をもつ
  • 具体的で明確な言葉の使用
  • ポジティブな表現の活用
  • 建設的な提案の心がけ

改善を提案した後も、進み具合を見守る

  • 改善提案後の進捗確認
  • 必要なサポートの提供
  • 継続的な励ましと動機付け

GOODMOREがもたらす組織への効果

モチベーションの向上

良い行動を認められることで、部下のモチベーションが向上し、自発的な改善意欲が生まれます。

コミュニケーションの活性化

定期的なフィードバックにより、上司と部下の間で建設的な対話が生まれます。

組織文化の醸成

相互理解と成長を重視する組織文化が形成されます。

GOODMOREの導入に向けた準備

管理職への研修実施

  • GOODMOREの基本概念の理解
  • 実践的なケーススタディ
  • コミュニケーションスキルの向上

評価制度との連携

  • 定期的な評価面談での活用
  • 目標設定への組み込み
  • 成果測定の指標設定

フィードバックツールの整備

  • 1on1ミーティングシートの作成
  • フィードバック記録の管理
  • 進捗確認の仕組み作り

まとめ

GOODMOREは、単なるフィードバック手法ではなく、組織全体の成長を促進する包括的なコミュニケーション戦略です。適切に実施することで、以下の効果が期待できます

  • 部下の自発的な成長意欲の向上
  • チーム全体のパフォーマンス向上
  • 健全な組織文化の形成
  • 持続的な組織発展

効果的なGOODMOREの実践には、上司の継続的な努力と組織的なサポートが必要です。そのうえで継続して取り組めば、投資に見合う成果が期待できます。

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