KGI(Key Goal Indicator、主要目標指標)は、組織やプロジェクトの最終的な成果や目標達成度を測るための指標です。KGIは、組織が達成を目指す「何を成し遂げたいか」を明確にし、その目標に向けた進捗や成果を評価するために用いられます。KGIによって、組織全体の方向性を定め、長期的なビジョンや戦略的目標の達成を目指します。KGIの特徴長期的な目標に焦点を当てる:KGIは、短期的な業績ではなく、長期的な成果や目標達成を重視します。組織全体の目標に関連:KGIは組織全体、または主要な事業単位の目標に関連して設定されます。成果指向:KGIはプロセスや活動ではなく、達成すべき成果に焦点を当てます。KGIの例売上高の増加:年間での売上高の目標額や成長率。市場シェアの拡大:特定の市場における市場シェアの目標値。顧客満足度の向上:顧客満足度調査における目標スコア。従業員エンゲージメントの向上:従業員エンゲージメント調査での目標スコア。KGIとKPIの違いKGIと混同されがちなのがKPI(Key Performance Indicator、主要業績評価指標)です。KPIは、特定の業務やプロセスのパフォーマンスや効率を測る指標で、短期的な目標達成や日々の業務の進捗を評価するために用いられます。一方、KGIはより大きな視点から組織の成果を評価するための指標であり、KPIはそのKGIを達成するための中間的な目標や進捗を測るために設定されます。人事部門でのKGIの活用人事部門では、従業員のパフォーマンス管理や人材開発のプログラム設計においてKGIを活用することができます。例えば、従業員エンゲージメントの向上やリーダーシップ開発プログラムの成果など、人事戦略が組織全体の目標達成にどのように寄与しているかを評価するためにKGIを設定します。KGIを明確にすることで、人事部門の戦略や取り組みが組織の長期的な成功にどのように貢献しているかを示すことができます。