ROI(Return on Investment、投資収益率)は、投資した資金がどの程度の利益を生んだかを示す指標です。具体的には、投資によって得られた利益(または損失)を投資額で割ったもので、パーセンテージで表されます。ROIは、企業がプロジェクトや事業、人材育成プログラムなど、様々な投資判断を行う際に重要な基準となります。ROIを計算することで、投資の効果を定量的に評価し、将来の投資計画の参考にすることができます。ROIの計算方法ROIは以下の式で計算されます。 (投資による利益−投資額投資額)ROI=−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−×100 投資額投資による利益:投資から得られた純利益を指します。投資額:プロジェクトや事業、研修プログラムなどに実際に投じた金額です。人事部門でのROIの活用人材育成プログラムの評価:研修や教育プログラムに投資することで、従業員の生産性がどれだけ向上したかをROIを通じて評価します。これにより、プログラムの効果を定量的に把握し、改善点を見つけることができます。採用活動の効果測定:新たな採用手法やツールに対する投資の効果をROIで測定し、採用コスト対効果を評価します。これにより、より効率的な採用戦略を立案することが可能になります。福利厚生プログラムの効果分析:福利厚生プログラムへの投資が従業員の満足度向上や離職率の低下にどの程度貢献しているかをROIを用いて分析します。ROIは、人事部門が行う様々な取り組みの成果を数値化し、投資の効果を明確に示すための有効なツールです。正確なROIの計算と分析を通じて、より戦略的な人事管理と資源配分が可能になり、組織全体の成長と効率化に貢献することができます。