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はじめに
人事や労務の業務でも、クラウド上のサービスを使う場面が当たり前になってきました。勤怠管理や給与計算、タレントマネジメントなど、多くのツールがインターネット経由で提供されています。こうしたサービスの形をSaaSと呼びます。本記事では、SaaSの意味や、人事分野での活用の考え方を整理してご紹介します。
SaaSとは?
SaaSとは、Software as a Service(サービスとしてのソフトウェア)の略で、インターネットを通じて利用するソフトウェアの提供形態を指します。読み方は「サース」または「サーズ」です。従来のように、ソフトウェアを購入して自社のパソコンやサーバーに導入するのではなく、提供事業者が用意したサービスに、ネット経由でアクセスして利用します。
SaaSにはいくつかの特徴があります。第一に、利用者は自分でソフトをインストールしたり、サーバーを管理したりする必要がありません。第二に、月額や年額で利用料を支払う、いわゆるサブスクリプション型の課金が一般的です。第三に、機能の更新やセキュリティ対策が提供事業者の側で行われ、常に新しい状態で使えます。なお、クラウドサービスには、開発環境を提供するPaaSや、サーバーなどの基盤を提供するIaaSもあり、SaaSはそのうち、完成したソフトウェアそのものを提供する形態にあたります。
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SaaSがよく使われるシーン
SaaSは、業務を支えるさまざまなツールとして広く使われています。人事の領域では、勤怠管理、給与計算、採用管理、タレントマネジメント、従業員アンケートなど、多くの業務でSaaS型のサービスが利用されています。導入にあたって大がかりなシステム構築が不要なため、必要な機能を必要な分だけ、比較的短い期間で使い始められる点が、選ばれる理由です。
また、働き方の変化もSaaSの普及を後押ししています。インターネットがあればどこからでも利用できるため、テレワークや複数の拠点での勤務に適しています。情報がクラウド上で一元管理されるため、部門をまたいだデータの共有や活用もしやすくなります。人事データを分析して施策に生かすピープルアナリティクスのような取り組みも、データが集約されるSaaSの基盤があってこそ、進めやすくなります。紙や個別の表計算で分散していた情報が一つにまとまることは、活用の前提を整えるうえで大きな一歩です。
SaaSを理解することの重要性
SaaSを理解することは、業務のデジタル化やDXを進めるうえで重要です。多くの業務ツールがSaaSとして提供される今、その特徴や、自社で導入・管理するシステムとの違いを理解しておくことは、ツールを選び、使いこなすための前提となります。初期の負担を抑えて始められる手軽さは、変化に合わせて素早く環境を整えるうえで大きな利点です。
一方で、SaaSの利用には注意すべき点もあります。データを社外の事業者の環境に預けることになるため、情報の取り扱いやセキュリティ、サービスが停止した場合の影響などを、あらかじめ確認しておく必要があります。また、手軽に導入できるがゆえに、部門ごとに似たようなサービスが増えすぎて、管理が煩雑になることもあります。何のために、どのデータをどう扱うのかという方針を持ったうえで、全体を見渡して選び、運用することが大切です。
実務で活かすためのチェックポイント
✺ Editor’s Memo
現場での運用は、業界・規模・組織文化によって大きく変わります。記事内のインタビュー事例も併せて参考にしてください。
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