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はじめに
事業環境の変化が速くなるなかで、人員配置やスキル構成を柔軟に組み替えられる組織ほど、変化への対応力が高いと言われています。この記事では、そうした組織の特性を表す「ワークフォースアジリティ」について、関連する概念との違いを含めて解説します。
ワークフォースアジリティとは?
ワークフォースアジリティとは、事業の状況や市場の変化に応じて、人員の配置やスキルの構成を素早く組み替えられる組織の能力を指す概念です。需要が急増している部門へ人材を機動的に異動させたり、新しい事業に必要なスキルを短期間で習得させたり、繁閑の差に合わせて柔軟な勤務形態を用意したりする取り組みが、具体的な実践例として挙げられます。
似た言葉に「エンタープライズアジリティ」がありますが、こちらは意思決定の速さや事業戦略の見直しの速さなど、組織全体の俊敏性を広く指す概念です。これに対してワークフォースアジリティは、人員配置やスキル構成といった、働く人そのものに焦点を当てた俊敏性を指す点で区別されます。両者は関連し合う概念ですが、人事部門が主に扱うのは後者です。
人材育成の分野では、特定の技能を深く掘り下げる専門特化型の育成と、複数の分野に対応できる幅広さを育てる育成の、両方の視点を組み合わせることが必要とされています。ワークフォースアジリティは、この両者のうち後者、すなわち変化に応じて役割を切り替えられる幅広さに重きを置いた考え方です。
よく使われるシーン
次のような場面で、この用語が話題にのぼります。
- 事業ポートフォリオの再編に合わせて、部門間の人員配置を見直すとき
- 新規事業の立ち上げに際して、既存社員のスキルの棚卸しと再配置を検討するとき
✺ Editor’s Memo
現場での運用は、業界・規模・組織文化によって大きく変わります。記事内のインタビュー事例も併せて参考にしてください。
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