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オヤカクとは?内定確認を受ける保護者46.2%時代の、内定辞退を防ぐ5つの実践ステップ

内定先企業から保護者へ確認を行う「オヤカク」を経験した保護者は46.2%に達しました。マイナビと就職みらい研究所の調査を基に、内定者本人の意思決定を軸にしながら保護者にも配慮し、内定辞退を防ぐ5つの実践ステップを解説します。

公開日
2026/09/26
更新日
2026/09/26
読了時間
約 6 分
著者
WONDERFUL GROWTH 編集部
オヤカク内定辞退新卒採用保護者対応

内定率は過去最高水準でも消えない「内定辞退」への不安

厚生労働省と文部科学省は、共同で「大学等卒業予定者の就職内定状況調査」を実施しています。令和8年3月に卒業を予定する大学生の就職内定率は、令和7年10月1日現在で73.4%でした。数値は大学(学部)のものであり、前年同期比はプラス0.5ポイントです。売り手市場が続くなか、学生は複数の内定を保有したまま活動を続けるケースが増えています。人事担当者にとって、内定を出した学生に辞退されず入社まで歩み寄ってもらえるかどうかは、採用計画の達成そのものを左右する課題です。

この課題を考えるうえで見過ごせないのが、学生本人に加えて、保護者の存在です。マイナビは、就職活動を終えた、または現在進行中の子を持つ保護者1,000名を対象に「2025年度 就職活動に対する保護者の意識調査」を実施しました。調査期間は2026年1月8日から13日です。子どもの内定先企業から内定確認の連絡、いわゆる「オヤカク」を受けた保護者は46.2%に達しました。前年から1.0ポイント増えており、企業が保護者に連絡を取る動くは着実に広がっています。

オヤカクとは何か、なぜ企業がこれを行うのか

オヤカクとは、内定を出した学生の保護者に対して、企業が内定への理解や了承を確認する行為を指します。同じマイナビの調査では、保護者の内定式への参加率は36.1%、入社式への参加予定率は40.1%でした。企業と保護者が接点を持つ場面は、内定確認だけにとどまりません。

企業がオヤカクを行う理由は、内定辞退を防ぐためです。学生の就職先の決定に、家族の意見が一定の影響を与えていることは、多くの人事担当者が現場で実感しているとおりです。地方から都市部へ就職する学生や、家業以外の進路を選ぶ学生では、保護者の理解を得ることが、入社の決意を固める後押しになる場合があります。

保護者との関わりは行き過ぎれば学生の負担にもなる

ただし、保護者への接触は慎重に設計する必要があります。就職みらい研究所(株式会社リクルート)は、大学生の就職活動経験者を対象に調査を行いました。調査時点は2024年12月です。就職活動中の保護者との関わりについて「特にない」と回答した学生は68.9%を占めました。一方、「志望業種について意見された」が10.7%、「就職活動の進め方について意見された」が7.3%ありました。保護者の関与は多くの学生にとって支えになりますが、意見の押し付けと受け取られると負担にもなり得ます。

企業から保護者への直接的な連絡も、同じ構造を抱えています。内定確認の連絡が、学生の頭越しに進む監視のように受け取られれば、学生本人の自己決定感を損ない、逆に不信感を招きかねません。オヤカクへの対応は、学生本人とのコミュニケーションを主軸に据えたうえで、保護者への配慮を組み合わせる設計が求められます。

内定辞退を防ぐ、保護者対応の5つの実践ステップ

ステップ1:内定者本人とのコミュニケーションを主軸に据える

保護者対応は、内定者本人へのフォローを補強する位置づけにとどめます。定期的な面談や連絡を通じて、内定者自身が納得して入社を決められる状態を、まず整えます。

  • 実施チェック:内定者本人との面談やフォロー連絡の頻度と担当者を決めているか
  • 実施チェック:内定者が抱く不安や質問を、直接ヒアリングする機会を設けているか

ステップ2:保護者に聞かれても困らない説明資料を用意する

会社概要、待遇、研修体制、若手社員の声などをまとめた資料を準備します。保護者に企業から直接送るのではなく、内定者が家庭で説明する際に使える形にしておくことがポイントです。

  • 実施チェック:待遇・研修・キャリアパスを平易な言葉でまとめた資料があるか
  • 実施チェック:資料は内定者が保護者に見せやすい分量・形式になっているか

ステップ3:内定者を介して保護者に届く接点を設計する

企業から保護者へ直接連絡する経路とは別に、内定者向けのハンドブックや動画に保護者向けのページを設けるなど、内定者を介して情報が伝わる設計を用意します。内定者の自己決定を尊重しながら、家庭内の会話を後押しできます。

  • 実施チェック:保護者向けの情報は、内定者を経由して伝わる形になっているか
  • 実施チェック:内定者が家に持って帰りたくなる内容や見た目になっているか

ステップ4:任意参加の場をつくり、直接の不安を解消する

内定式や懇談会など、保護者が希望すれば参加できる任意の場を設けます。参加を求めず、選択肢として用意することで、家庭ごとの事情や意向の違いに対応できます。

  • 実施チェック:保護者向けの場は、参加・不参加を内定者と保護者が自由に選べる形になっているか
  • 実施チェック:参加しない家庭にも、同等の情報が別の手段で届く仕組みがあるか

ステップ5:フォロー面談で家庭内の会話を把握し、早期に不安の芽を拾う

内定者との面談のなかで、家庭で話題になっていることを聞き取ります。保護者からの意見や心配事が具体的に見えてくれば、辞退につながる前に、必要な情報を追加で提供できます。

  • 実施チェック:面談のなかで「家庭で話題になっていること」を聞く項目を設けているか
  • 実施チェック:聞き取った内容を、資料の改善や次回対応に反映する仕組みがあるか

まとめ:内定者と保護者、双方に寄り添う設計を

オヤカクは、内定辞退を防ぐための手段として広がっていますが、保護者への直接的な確認だけに頼ると、学生本人の自己決定感を損なうおそれもあります。内定者本人とのコミュニケーションを軸にしながら、保護者が安心できる情報と接点を、内定者を介して届ける設計に転換することが、これからの新卒採用に求められています。

新卒採用における内定者フォローや、入社後の定着・育成の仕組みづくりについて、体系的な支援が必要な場合は、お気軽にお問い合わせください。

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Editor’s Note

本記事は WONDERFUL GROWTH 編集部が、現場の人事・経営者の方々への取材と 自社支援データを元に作成しています。
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