⌖ Detail
歩合給とは?保障給・最低賃金・割増賃金との関係をわかりやすく解説
最終更新: 2026-10-14 / カテゴリ: 報酬・労務 / 英語表記: Commission Pay
はじめに
歩合給は、営業職や運転手など、成果が数字に表れやすい職種で広く使われている賃金の形態です。成果に応じて収入が増える分かりやすさがある一方で、最低賃金や割増賃金、保障給といった法令上の扱いが十分に理解されないまま運用されている例もあります。この記事では、歩合給の意味や使われる場面、理解しておくべき重要性を整理し、適切な賃金設計に活かすための視点を紹介します。
歩合給とは?
歩合給とは、労働者が挙げた成果、たとえば売上額や契約件数、運んだ荷物の量などに一定の率を乗じて賃金額を決める支払い方法を指す言葉です。出来高払制の賃金の一つとされ、成果が大きいほど賃金が増える仕組みです。固定給とあわせて支払う方法もあれば、歩合給のみとする方法もあります。
出来高払制には、労働基準法第27条により、労働時間に応じた一定額の賃金を保障することが求められています。これを保障給と呼びます。成果が出なかった場合でも、働いた時間に見合う収入を確保するための規定です。保障給の額に法令上の具体的な基準はありませんが、行政の解釈では、通常の実収賃金とあまり隔たらない程度の収入が保障されるよう定めるべきとされています。目安として、平均賃金の6割程度が妥当と説明されることがあります。なお、固定給が賃金総額の大半を占める場合には、この規定は適用されないと解されています。
歩合給がよく使われるシーン
- 営業職で、売上や契約件数に応じて賃金の一部を支払う場面
- タクシーやトラックの運転者に、運賃収入や運搬量に応じた賃金を支払う場面
✺ Editor’s Memo
現場での運用は、業界・規模・組織文化によって大きく変わります。記事内のインタビュー事例も併せて参考にしてください。
— SHARE with カイシャの育成論 編集部