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ダブルバインド

Reading ダブルバインドEnglish Double Bind

ダブルバインドとは、日本語で二重拘束とも訳される心理学の概念で、矛盾する二つのメッセージや期待を同時に受け取ることで、どちらに従っても板挟みになってしまう状態のことです。文化人類学者グレゴリー・ベイトソンが提唱しました。

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ダブルバインドとは?意味と職場における対策を解説

はじめに

積極的に発言すれば強すぎると評価され、控えめにすれば頼りないと評価されるといった、どちらの行動を取っても評価が下がってしまう状況に悩んだことはないでしょうか。こうした矛盾した期待の板挟みは、特に女性リーダーが直面しやすい課題として、心理学の「ダブルバインド」という概念で説明されます。本記事では、ダブルバインドの意味や職場での具体例、組織としての対策を解説します。

ダブルバインドとは?

ダブルバインドとは、日本語で二重拘束とも訳される心理学の概念で、矛盾する二つのメッセージや期待を同時に受け取ることで、どちらに従っても板挟みになってしまう状態のことです。文化人類学者グレゴリー・ベイトソンが提唱しました。

人事やダイバーシティの文脈では、女性リーダーが直面しやすい特有の板挟み状態を指して使われることが多くあります。たとえば、女性らしいとされる話し方をすれば頼りない、決断力に欠けると評価される一方、男性的とされる強い話し方をすれば攻撃的、押しが強いと評価されてしまうというケースが典型例です。仕事と家庭の両立に対する評価でも、両立への意欲を評価されながら、責任あるポストからは遠ざけられるといった形でダブルバインドが生じることがあります。育児や介護と仕事の両立を進める男性従業員が、家庭を優先する姿勢を評価されつつも、昇進の場面では意欲不足とみなされてしまうケースも、同様の構造として説明されることがあります。

ダブルバインドがよく使われるシーン

ダブルバインドは、女性活躍推進やダイバーシティ研修において、女性リーダーが直面しやすい構造的な課題を説明する際に取り上げられます。個人の能力や振る舞い方の問題ではなく、周囲の評価基準そのものに矛盾があることを示す概念として紹介されます。

管理職向けの評価者研修でも、無意識のうちに部下へ矛盾した期待をかけていないかを振り返る題材として活用されることがあります。また、女性管理職の登用が進みにくい要因を分析する場面や、組織のコミュニケーションのあり方を見直す場面でも、この概念が参照されることがあります。

ダブルバインドを理解することの重要性

ダブルバインドを理解することは、評価基準そのものに潜む矛盾に気づくうえで重要です。この構造を知らないままでいると、板挟みに苦しむ本人の努力不足や性格の問題として片づけられてしまい、根本的な解決にはつながりません。

組織としてこの概念を理解することで、評価基準や期待のかけ方に矛盾がないかを点検する視点を持てるようになります。特定の属性の従業員だけが、どう振る舞っても評価されにくいという構造的な不利益を受けていないかを確認することは、公正な人事評価を実現するうえで欠かせない視点です。管理職自身が悪意なく矛盾した期待をかけてしまっている場合も多いため、個人の意識だけに委ねるのではなく、評価制度や研修を通じて組織的に対処していく姿勢が求められます。

実務で活かすためのチェックポイント

  1. 評価基準の矛盾を点検する:特定の属性の従業員に対して、相反する期待を同時にかけていないか確認します。
  2. 評価者自身の思い込みを振り返る:無意識のうちに矛盾した評価基準を当てはめていないか、評価者研修などで振り返ります。
  3. 本人の努力不足と決めつけない:板挟みの状況が本人の能力や姿勢の問題ではなく、構造的な要因である可能性を考慮します。
  4. 多様なロールモデルを示す:一つの振る舞い方に評価を偏らせず、多様なスタイルのリーダー像を組織内で示します。
  5. フィードバックの伝え方を見直す:矛盾したメッセージを無意識に伝えていないか、日々のフィードバックの内容を確認します。

よくある質問(FAQ)

Q1. ダブルバインドとはどのような意味ですか。

A. 矛盾する二つのメッセージや期待を同時に受け取ることで、どちらに従っても板挟みになってしまう心理学の概念です。

Q2. 誰が提唱した概念ですか。

A. 文化人類学者グレゴリー・ベイトソンが提唱しました。

Q3. なぜ女性リーダーの文脈でよく使われるのですか。

A. 女性らしさと強さの両方を同時に求められ、どちらの振る舞いを選んでもネガティブに評価されやすいという構造的な課題があるためです。

Q4. ダブルバインドはどのような影響を及ぼしますか。

A. 強い心理的な負担がかかり、意思決定や自己表現をためらわせる要因になることがあります。

Q5. 組織としてどのような対策ができますか。

A. 評価基準に矛盾がないかを点検すること、評価者の思い込みを振り返る機会を設けること、多様なロールモデルを示すことなどが対策として挙げられます。

自社の人材育成・組織課題に関するご相談

評価基準に潜む矛盾に気づき、公正な評価の仕組みを整えることは、ダイバーシティ推進を実効性のあるものにするための重要な一歩です。女性管理職の登用が進まない要因を整理したい、評価者研修の内容を見直したいといった課題がありましたら、貴社の状況に合わせてご一緒に検討いたします。ご相談は下記よりお気軽にお問い合わせください。

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  • カテゴリ:ダイバーシティ
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