⌖ Detail
エントリーシートとは?履歴書との違いと評価の視点を解説
はじめに
新卒採用の選考で、応募者の人柄や志望度を最初に読み取る材料となるのがエントリーシートです。書類の書き方に関する情報は数多くありますが、採用する側にとっては「何をどう評価するか」が問われます。応募者の書き方だけでなく、採用側の設計や見極め方も、選考の質を大きく左右します。本記事では、エントリーシートの意味や履歴書との違い、採用担当者が評価する際の視点について解説します。
エントリーシートとは?
エントリーシートとは、企業が採用選考にあたって応募者に提出を求める応募書類のことです。一般に「ES」とも略され、主に新卒採用で用いられます。志望動機や自己PR、学生時代に力を入れたことなど、企業が独自に設定した設問に応募者が記入する形式が一般的です。
履歴書が氏名や学歴、資格といった事実を中心に記載する定型の書類であるのに対し、エントリーシートは応募者の考え方や価値観、志望度を読み取ることを目的としています。設問の内容は企業ごとに異なり、その企業が採用にあたって何を重視しているかが反映されます。近年はWEB上で提出する形式が主流となっており、動画や自由記述など多様な形式も見られます。
広告
エントリーシートがよく使われるシーン
エントリーシートは、新卒採用の選考プロセスの初期段階で用いられることが一般的です。応募者が多数にのぼる新卒採用では、面接に進む候補者を絞り込む書類選考の材料として活用されます。設問への回答内容から、自社が求める人物像との適合度や、論理的に考えを伝える力などが読み取られます。
また、面接の場でも、エントリーシートに書かれた内容をもとに質問が展開されることが多くあります。応募者がどのような経験をし、そこから何を学んだのかを深掘りする起点として機能するためです。採用担当者にとっては、選考全体を通じて応募者を理解するための土台となる資料といえます。たとえば「学生時代に力を入れたこと」への回答からは、目標に向けてどう行動したか、困難にどう対処したかといった行動特性を読み取ることができます。設問の設計次第で、得られる情報の質も大きく変わるため、問いの立て方そのものが採用力を左右するといっても過言ではありません。
エントリーシートを理解することの重要性
採用する側がエントリーシートの役割を理解することは、選考の精度を高めるうえで重要です。何を知りたいのかが曖昧なまま設問を設けると、応募者の本質を見極める材料が得られません。自社が求める人物像を明確にし、それを引き出す設問を設計することが、質の高い選考の出発点となります。
同時に、エントリーシートは応募者にとって企業を知る接点でもあります。設問の内容や問い方から、応募者はその企業の姿勢を感じ取ります。選考の道具であると同時に、自社の魅力を伝え、応募者との関係を築く機会でもあるという両面を意識することが、採用活動全体の質につながります。書類選考における評価基準をあらかじめそろえておくことも欠かせません。基準が担当者によってばらつくと、公平性が損なわれるだけでなく、本来出会えたはずの人材を見送ってしまう可能性もあるためです。
✺ Editor’s Memo
現場での運用は、業界・規模・組織文化によって大きく変わります。記事内のインタビュー事例も併せて参考にしてください。
— SHARE with カイシャの育成論 編集部