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エクイティ

Reading エクイティEnglish equity

エクイティとは、本来「公平」「公正」を意味する英語で、DEI文脈においては、すべての人に同じ機会・資源を一律に与える「イコーリティ(equality)」とは区別され、個々が置かれた異なるスタートラインや状況を踏まえて、必要な支援を必要な分だけ提供することにより、結果としての機会の実質的な公平性を実現する考え方を指します。たとえば、育児や介護を担う社員、障がいのある社員、マイノリティ属性の社員などが、同じ土俵で能力を発揮できるよう、制度・運用・カルチャー面から個別最適な配慮を行うことが含まれます。なお、報酬・財務文脈における「エクイティ(株式・株式報酬)」とは別概念であり、文脈に応じて区別する必要があります。

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エクイティとは?意味・使い方・実務での活かし方を解説

最終更新日: 2026-05-10 / カテゴリ: ダイバーシティ / 英語表記: equity

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はじめに

ダイバーシティ&インクルージョン(D&I)の取り組みが進むなかで、近年は「DEI(ダイバーシティ・エクイティ・インクルージョン)」という形で、エクイティを中央に据える捉え方が一般的になっています。一人ひとりの状況に応じた支援によって機会の実質的な公平を実現する考え方がエクイティです。本記事では、エクイティの意味、活用シーン、実務に活かす際のポイントを、人事担当者の視点で整理します。

エクイティとは?

エクイティとは、本来「公平」「公正」を意味する英語で、DEI文脈においては、すべての人に同じ機会・資源を一律に与える「イコーリティ(equality)」とは区別され、個々が置かれた異なるスタートラインや状況を踏まえて、必要な支援を必要な分だけ提供することにより、結果としての機会の実質的な公平性を実現する考え方を指します。たとえば、育児や介護を担う社員、障がいのある社員、マイノリティ属性の社員などが、同じ土俵で能力を発揮できるよう、制度・運用・カルチャー面から個別最適な配慮を行うことが含まれます。なお、報酬・財務文脈における「エクイティ(株式・株式報酬)」とは別概念であり、文脈に応じて区別する必要があります。

エクイティがよく使われるシーン

エクイティは、主に以下のような様々なビジネスシーンで活用されます。

DEI戦略の中核概念*: ダイバーシティ・インクルージョンと並ぶ柱として、組織のDEIポリシーに明記されます。

両立支援制度の設計*: 育児・介護・治療と仕事の両立を、必要な人に必要な支援を届ける形で整えます。

採用プロセスの見直し*: 構造的に不利を被ってきた層に対し、応募・選考機会の実質的公平を担保します。

賃金格差の是正*: ペイエクイティ分析により、属性間で説明できない賃金差がないかを点検します。

管理職育成*: 管理職層のマインドセットとして、エクイティの考え方を意思決定の基準に組み込みます。

エクイティを理解することの重要性

エクイティを正しく理解することは、組織全体の人材活用と意思決定の質を高めるうえで大きな意味を持ちます。

多様な人材の活躍が現実のものになる*: 制度を整えるだけでなく、実態として機会が開かれます。

形式的平等の限界を超えられる*: 一律処遇の影に隠れていた課題に気づき、対処できるようになります。

エンゲージメント・リテンションが向上する*: 自分の状況を理解されている実感が、定着と貢献意欲につながります。

ガバナンスとESG評価の観点でも評価される*: 投資家・取引先・求職者からの信頼獲得にも寄与します。

実務で活かすためのチェックポイント

エクイティを自社の現場で活用する際には、次のような観点で確認すると、運用の精度が高まります。

  1. 制度設計時に「同じものを与える」だけでなく「必要な人に必要なものを届ける」視点で要件を見直す
  2. 賃金・昇進・教育投資の格差を属性別に定量分析し、説明できない差は是正計画を策定する
  3. マネージャー研修にエクイティの基本概念と意思決定への適用ケースを組み込む
  4. 制度利用者・非利用者双方の声を集め、運用上の不公平感が生じていないかを点検する
  5. DEI関連KPIに、属性別アウトカム指標(離職率、昇進率、報酬分布など)を組み込む

よくある質問(FAQ)

Q. エクイティとイコーリティの違いを社内に説明するには?

A. 同じ高さの台に身長の異なる人々が乗っている絵と、それぞれの身長に合わせた高さの台に乗っている絵で対比される図解がよく用いられます。前者がイコーリティ(一律提供)、後者がエクイティ(必要に応じた提供)です。日本の人事文脈では、「公平」と「平等」の違いとして説明されることもあります。

Q. エクイティを進めると、配慮を受けない側からの不満が出ませんか?

A. その懸念は実際に発生し得ます。重要なのは、エクイティが特定の属性を優遇する施策ではなく、構造的なハンディキャップを補正する仕組みであることを丁寧に説明することです。あわせて、誰でも何らかのライフイベントや事情で支援を必要とする可能性があることを共有すると、理解が広がりやすくなります。

まとめ

エクイティは、DEIの実効性を支える考え方であり、制度・運用・カルチャーの全体最適を貫く視点です。形式的な公平に留まらず、結果としての機会の実質的公平を追求することで、多様な人材が真に活躍できる組織を築く基盤として機能します。

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本記事は、人事担当者・経営者・現場マネージャーの皆さまが、ご自身の課題解決のヒントとして活用いただくことを目的に作成しています。実際の制度設計や法令対応にあたっては、専門家への確認をおすすめします。

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