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フォッグ行動モデル

Reading フォッグコウドウモデルEnglish Fogg Behavior Model

フォッグ行動モデルとは、人が特定の行動を起こすには、動機(Motivation)、行動の実行しやすさ(Ability)、きっかけ(Prompt)の3つが同時にそろう必要があるとする理論です。一般に「B = MAP」と表され、行動(Behavior)は動機・実行しやすさ・きっかけの掛け合わせで決まると説明されます。2007年に体系化されたモデルで、当初は「きっかけ」を意味する語としてTrigger(T)が使われていましたが、後にPrompt(P)という表現に改められた経緯があります。

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フォッグ行動モデルとは?行動を変える3要素の枠組みを解説

はじめに

研修を実施しても行動が変わらない、健康施策やエンゲージメント施策を導入しても続かない——こうした「行動変容が起こらない」課題に直面したとき、参考になるのがフォッグ行動モデルです。スタンフォード大学のBJ・フォッグ博士が提唱したこのモデルは、人が行動を起こす条件をシンプルな式で表現し、習慣形成や行動デザインの分野で広く参照されています。本記事では、人事・人材開発の文脈でこのモデルがどのように役立つかを解説します。

フォッグ行動モデルとは?

フォッグ行動モデルとは、人が特定の行動を起こすには、動機(Motivation)、行動の実行しやすさ(Ability)、きっかけ(Prompt)の3つが同時にそろう必要があるとする理論です。一般に「B = MAP」と表され、行動(Behavior)は動機・実行しやすさ・きっかけの掛け合わせで決まると説明されます。2007年に体系化されたモデルで、当初は「きっかけ」を意味する語としてTrigger(T)が使われていましたが、後にPrompt(P)という表現に改められた経緯があります。

このモデルの特徴は、行動が起こらない原因を「やる気の不足」だけに帰着させず、実行のしやすさやきっかけの設計にも目を向ける点にあります。動機が低くても、行動が簡単で適切なタイミングできっかけがあれば、人は行動を起こせます。逆に、動機が高くても行動が難しい、あるいはきっかけがなければ行動は生まれません。

フォッグ行動モデルがよく使われるシーン

フォッグ行動モデルは、研修後の現場実践を促す転移設計、健康経営・ウェルビーイング施策の継続率改善、eラーニングや自己学習プログラムの設計、目標管理における行動レベルへの落とし込み、新人事制度の浸透施策、1on1ミーティングの定着など、制度や知識を行動に変えるあらゆる場面で参照されます。

プロダクトデザインや行動経済学とも親和性が高く、社員向けアプリやコミュニケーションツールの導入設計でも活用されています。

フォッグ行動モデルを理解することの重要性

人事施策の多くは、社員の動機づけに過度に依存して設計される傾向があります。研修で意識を変える、表彰制度で動機づけを高める、といった打ち手は重要ですが、それだけでは行動は継続しません。フォッグ行動モデルを理解することで、施策の焦点が動機だけでなく、行動の実行しやすさときっかけにも広がります。

たとえば1on1を定着させたい場合、上司への動機づけ研修だけでなく、カレンダーへの自動セットや対話テンプレートの提供を組み合わせることで、定着率は大きく変わります。人事評価のフィードバック面談や相談窓口の利用といった行動も、3要素を同時に整えることで初めて持続的に発生します。施策設計の打率を上げる共通言語として、人事担当者にとって価値の高い理論です。

実務で活かすためのチェックポイント

  1. 3要素を漏れなく点検する:動機・実行しやすさ・きっかけをそろえて設計レビューを行います。要素の抜けが施策の定着を妨げます。
  2. 実行のしやすさの障壁を確認する:やる気不足と結論づける前にステップ数や操作の煩雑さを点検します。障壁の除去が行動のハードルを下げます。
  3. きっかけの配置を設計段階で確認する:リマインダーや上司の声がけを適切なタイミングに置きます。きっかけの有無が行動発生を左右します。
  4. 小さな行動から始める発想を取り入れる:最初は極めて簡単な行動から着手する設計にします。小さな成功体験が継続の土台になります。
  5. 行動直後に承認のフィードバックを返す:称賛のループを設計に組み込みます。即時の承認が習慣化を強化します。

よくある質問(FAQ)

Q1. 「B = MAP」は単純すぎませんか?

A. 人の行動には文化や対人関係、組織構造など多くの要因が影響します。フォッグ行動モデルは複雑な行動を整理し、設計の切り口を見つけるための思考の道具として用いるのが適切とされます。

Q2. 動機・実行しやすさ・きっかけ、どこから着手すべきですか?

A. フォッグ自身は、動機を高めるより行動を簡単にするほうが効果的だと説明しています。動機は変動しやすく持続が難しいため、まず実行のハードルを下げることが効率的です。

Q3. 個人差にはどう対応すればよいですか?

A. 同じ施策でも、人によって動機の高さや生活パターンは異なります。複数の選択肢を用意したり、きっかけのタイミングを本人が選べる設計にしたりすることで対応できます。

Q4. 「タイニーハビット」とはどのような考え方ですか?

A. フォッグ博士自身が提唱する、極めて小さな行動から始めて習慣化を狙う手法です。大きな行動変容をいきなり求めず、実行しやすい最小単位から着手する点が特徴です。

Q5. このモデルは1回限りの行動にも、習慣化にも使えますか?

A. どちらにも応用できます。1回限りの行動には3要素を一度そろえる設計を、習慣化には行動の繰り返しごとにきっかけと承認を伴わせる設計を行います。

自社の人材育成・組織課題に関するご相談

フォッグ行動モデルを踏まえた施策設計は、動機づけに偏りがちな人事施策の打率を高めます。「制度を作っても浸透しない」「研修後の行動定着を仕組み化したい」といったご相談は、貴社の状況に合わせて承ります。

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  • カテゴリ:マインド・行動
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