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グレイナーの企業成長モデル

Reading グレイナーノキギョウセイチョウモデルEnglish Greiner's Growth Model

グレイナーの企業成長モデルとは、経営学者のラリー・グレイナーが提唱した、組織が規模を拡大していく過程を5つの段階でとらえる理論です。それぞれの段階には特有の成長要因があり、その成長が限界に達すると次の「危機」が訪れ、それを乗り越えることで組織は次の段階へ進むと説明されます。

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グレイナーの企業成長モデルとは?組織の5段階と危機を解説

はじめに

事業が順調に伸びているはずなのに、なぜか組織の内側できしみが生じる。人が増えるほど意思決定が遅くなり、以前のやり方が通用しなくなる。こうした成長に伴う組織の変化を、段階を追って説明したのが「グレイナーの企業成長モデル」です。成長のたびに組織が形を変えざるを得ないのはなぜか、その理由を理解する手がかりになります。本記事では、このモデルが示す5つの成長段階と、それぞれの節目に訪れる危機について解説します。

グレイナーの企業成長モデルとは?

グレイナーの企業成長モデルとは、経営学者のラリー・グレイナーが提唱した、組織が規模を拡大していく過程を5つの段階でとらえる理論です。それぞれの段階には特有の成長要因があり、その成長が限界に達すると次の「危機」が訪れ、それを乗り越えることで組織は次の段階へ進むと説明されます。

このモデルの特徴は、成長を一直線の連続ではなく、成長の局面と危機の局面が交互に現れる過程としてとらえる点にあります。ある段階で有効だった組織の仕組みが、規模の拡大によってかえって足かせになる。その矛盾を解消する形で組織は形を変えていく、という見方を示しています。企業の現在地を客観的に把握するための枠組みとして参照されます。

グレイナーの企業成長モデルがよく使われるシーン

このモデルは、急成長するスタートアップや、規模拡大の途上にある企業の組織づくりを考える場面でよく参照されます。創業期の勢いのある組織が、人員の増加とともにどのような課題に直面するのかを予測し、備えるための手がかりになるためです。

人事や組織開発の領域では、自社が今どの段階にあり、次にどのような危機が想定されるのかを見立てる際に活用されます。たとえば、創業者がすべてを決めていた体制から、権限を委ねる体制へ移行すべき時期を見極めたり、部門間の調整の仕組みを整えるタイミングを検討したりする場面です。人員が急増して意思疎通が滞り始めた、あるいは現場に任せた結果として全体の足並みがそろわなくなった、といった具体的な症状から現段階を読み解くこともできます。組織の成長痛を、避けられない通過点として前向きにとらえ直す視点を与えてくれます。

グレイナーの企業成長モデルを理解することの重要性

このモデルを理解することは、組織の変化を予測し、先手を打って備えるうえで役立ちます。成長の過程で生じる混乱を、単なる失敗や個人の力量不足と片づけてしまうと、本質的な対処が遅れます。多くの企業が同じような節目で似た危機を迎えると知っておくだけでも、冷静に向き合いやすくなります。

5つの段階を簡潔に整理すると、第1段階は創造性による成長とリーダーシップの危機、第2段階は指揮による成長と自主性の危機、第3段階は権限委譲による成長と統制の危機、第4段階は調整による成長と形式主義の危機、第5段階は協働による成長です。自社の現状をこの流れに照らすことで、次に必要な組織変革の方向性が見えてきます。ただし、すべての企業がこの順序どおりに進むわけではない点には留意が必要です。

実務で活かすためのチェックポイント

  1. 自社の現在地を見立てる:5つの段階のどこに位置するのかを、組織の状態から把握します。
  2. 次に来る危機を予測する:現段階の成長要因が限界を迎えたとき、何が課題になるかを想定します。
  3. 権限委譲の時期を見極める:創業者や一部の管理職への集中が限界に近づいていないかを確認します。
  4. 仕組みと自由度のバランスを取る:統制を強めすぎず、現場の自主性を損なわない設計を心がけます。
  5. モデルを絶対視しない:あくまで見取り図と位置づけ、自社固有の事情も踏まえて判断します。

よくある質問(FAQ)

Q1. グレイナーの企業成長モデルとは何ですか。

A. 組織の成長過程を5つの段階でとらえ、各段階の成長と、その限界に訪れる危機を説明した理論です。

Q2. なぜ「危機」が繰り返し訪れるのですか。

A. ある段階で有効だった組織の仕組みが、規模の拡大によって機能しなくなり、次の変革を迫るためです。

Q3. どのような企業に当てはまりますか。

A. 特に成長途上のスタートアップや規模を拡大中の企業に当てはまりやすいとされますが、参考にできる範囲は広いです。

Q4. 第3段階の危機とは何ですか。

A. 権限委譲によって成長した結果、各部門が独立して動きすぎ、全体の統制が効きにくくなる「統制の危機」を指します。

Q5. モデルどおりに組織は成長しますか。

A. あくまで一般的な傾向を示した枠組みであり、すべての企業が同じ順序で進むわけではない点に注意が必要です。

自社の人材育成・組織課題に関するご相談

組織の成長段階に応じた体制づくりや、権限委譲を進める人材の育成は、多くの企業が節目で直面する課題です。自社の現在地を整理したい、次の成長に向けた組織づくりを検討したいといったお考えがありましたら、貴社の状況に合わせてご一緒に検討いたします。ご相談は下記よりお気軽にお問い合わせください。

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関連情報

  • カテゴリ:組織開発
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  • 関連用語:組織開発、権限委譲、チェンジマネジメント

✺ Editor’s Memo

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