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はじめに
チームがうまく機能しないとき、その原因はどこにあるのでしょうか。目標があいまいなのか、役割が不明確なのか、進め方に問題があるのか、あるいは人間関係なのか。原因を見極めないまま手を打っても、効果は上がりにくいものです。チームの状態を四つの観点から捉える枠組みが、GRPIモデルです。組織開発やマネジメントに携わる人にとって、チームの課題を整理する手がかりになります。本記事では、その意味や用いられる場面、実務で押さえておきたいポイントを整理してご紹介します。
GRPIモデルとは?
GRPIモデルとは、チームが効果的に機能するために必要な要素を、四つの観点から整理した枠組みです。GRPIは、目標を意味するゴール、役割を意味するロール、進め方を意味するプロセス、関係性を意味するインターパーソナルリレーションシップの頭文字をとったものです。1970年代に提唱され、チームづくりやチームの状態を見直す場面で用いられてきました。
四つの要素は、おおむね上から順に確認するとよいとされています。最初のゴールは、チームが何を目指すのかという目標です。次のロールは、誰が何を担うのかという役割分担です。続くプロセスは、仕事をどのように進めるのかという手順や意思決定の仕方です。最後のインターパーソナルリレーションシップは、メンバーどうしの関係性や信頼です。
この順序には意味があります。目標があいまいなまま役割を決めても、かみ合いません。役割が不明確なまま進め方を整えても、混乱が残ります。チームの不調が人間関係の問題に見えても、実は上位にある目標や役割のあいまいさに根があることも少なくありません。上から順に確認することで、課題の本当の所在を見極めやすくなる点に、この枠組みのねらいがあります。
GRPIモデルがよく使われるシーン
この枠組みは、チームの立ち上げや見直しの場面で用いられます。たとえば、新しいプロジェクトチームを編成するとき、チームの停滞の原因を探りたいとき、メンバー間の認識をそろえたいときなどです。チームビルディングの研修や、定期的な振り返りに取り入れられることもあります。
組織運営の現場では、チームの不調を前にして、その原因を人間関係に求めてしまうことがあります。GRPIモデルの考え方は、そうした見方に整理の視点をもたらします。目標、役割、進め方、関係性という順に確認することで、表面に見える問題の奥にある原因に気づきやすくなるためです。チームの状態を共通の言葉で語れるようになる点も、活用される理由といえます。メンバーが同じ枠組みで現状を振り返ることで、課題への認識をそろえやすくなります。
GRPIモデルを理解することの重要性
この枠組みを理解することは、チームの課題を切り分けて捉える助けになります。チームがうまくいかない理由は一つとは限らず、複数の要素が絡み合っていることもあります。観点を分けて確認することで、どこから手をつけるべきかを判断しやすくなります。
人材育成やマネジメントの観点からは、課題の所在を見極める力を養う手がかりになります。問題を人間関係のせいにして終えるのではなく、その前提となる目標や役割を問い直す視点は、チームを率いるうえで役立ちます。ただし、GRPIモデルは、当てはめれば答えが出る道具ではありません。四つの観点はあくまで整理の枠組みであり、実際の課題はそれぞれが影響し合っています。枠組みに沿って状況を見ながらも、チームの実情に即して柔軟に考える姿勢が求められます。
実務で活かすためのチェックポイント
- GRPIモデルが、目標、役割、進め方、関係性の四つでチームの状態を捉える枠組みだと理解します。
- おおむね上から順に確認するという考え方を押さえます。
- 人間関係に見える問題の奥に、目標や役割のあいまいさがある場合に留意します。
- チームの状態を共通の言葉で語る手がかりとして用います。
- 枠組みへの当てはめを目的にせず、チームの実情に即して柔軟に考えます。
よくある質問(FAQ)
Q. GRPIは何を表していますか。
A. ゴール(目標)、ロール(役割)、プロセス(進め方)、インターパーソナルリレーションシップ(関係性)の四つの頭文字です。チームに必要な要素を整理したものです。
Q. 四つの要素は、どの順で確認するとよいのですか。
A. おおむね上から、目標、役割、進め方、関係性の順に確認するとよいとされています。上位の要素があいまいだと、下位の要素も整いにくいためです。
Q. 人間関係が悪いときは、まず関係性から見直すべきですか。
A. 必ずしもそうとは限りません。関係性の問題に見えても、目標や役割のあいまいさが根にあることもあります。上位の要素から順に確認することが勧められます。
自社の人材育成・組織課題に関するご相談
GRPIモデルへの理解は、チームの課題整理や、チームビルディングの取り組みと深く結びついています。チームの状態を見直す取り組みに関する課題をお持ちの際は、外部の知見を取り入れることも有効です。具体的なご相談をご希望の方は、こちらのお問い合わせ窓口(https://wonderful-growth.com/contact)よりお気軽にお問い合わせください。
関連情報
GRPIモデルへの理解を深めるうえでは、「チームビルディング」「組織開発」「タックマンモデル」といった関連用語もあわせて確認すると効果的です。これらはいずれも、チームが効果的に機能する条件を捉えるという観点でつながっています。
✺ Editor’s Memo
現場での運用は、業界・規模・組織文化によって大きく変わります。記事内のインタビュー事例も併せて参考にしてください。
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