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報連相

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報連相とは、報告・連絡・相談の三つをまとめた言葉で、組織のなかで情報を円滑にやり取りするための基本的な考え方を指します。報告は、指示された業務の経過や結果を伝えること、連絡は、関係者へ必要な情報を知らせること、相談は、判断に迷う場面で上司や同僚に意見を求めることを意味します。この三つがそろうことで、組織のなかで情報が滞りなく流れると考えられています。

⌖ Detail

はじめに

職場で「報連相を徹底しよう」と言われた経験を持つ人は多いでしょう。報告・連絡・相談を略したこの言葉は、日本の組織で長く大切にされてきました。一方で、部下に一方的に求める精神論として使われ、本来の意図が見失われがちな言葉でもあります。本記事では、報連相の意味と、その本来の趣旨を整理してご紹介します。

報連相とは?

報連相とは、報告・連絡・相談の三つをまとめた言葉で、組織のなかで情報を円滑にやり取りするための基本的な考え方を指します。報告は、指示された業務の経過や結果を伝えること、連絡は、関係者へ必要な情報を知らせること、相談は、判断に迷う場面で上司や同僚に意見を求めることを意味します。この三つがそろうことで、組織のなかで情報が滞りなく流れると考えられています。

報連相は、1980年代に山種証券(現在のSMBC日興証券)の経営者であった山崎富治氏が、社内運動として広めたことで知られています。組織が大きくなり、縦と横のコミュニケーションが滞りはじめたことへの問題意識から生まれた取り組みでした。注目すべきは、その本来の趣旨が、部下に報告を強いることではなく、報告・連絡・相談がしやすい風通しの良い環境を上司の側がつくることにあった点です。言葉だけが広まるなかで本来の意味が薄れ、部下を一方的に律する標語として使われがちな点には、注意が必要です。

報連相がよく使われるシーン

報連相は、日々の業務のあらゆる場面で関わります。新入社員研修では、社会人の基本動作として最初に教えられることが多く、業務の進め方の土台として位置づけられています。プロジェクトの進捗を共有する場面、トラブルの兆しを早めに知らせる場面、判断に迷って方針を仰ぐ場面など、報連相が機能するかどうかは、仕事の質とスピードに直結します。

特に重要なのが、問題やリスクの早期共有です。悪い情報ほど早く共有されることで、組織は被害が大きくなる前に手を打てます。逆に、報告が遅れたり、相談がためらわれたりする職場では、小さな問題が大きな事態へと発展しがちです。テレワークが広がり、顔を合わせる機会が減るなかで、意識的に情報を共有する仕組みづくりの一環として、報連相の考え方が改めて見直されています。対面であれば自然に伝わっていた情報も、離れて働く環境では意識して共有しなければ届かないためです。

報連相を理解することの重要性

報連相を理解することは、情報の流れを組織の力に変えるうえで重要です。どれほど優れた個人がいても、情報が共有されなければ、組織として正しい判断はできません。報連相は、個々の業務をつなぎ、組織全体の意思決定を支える血流のような役割を果たします。

ただし、報連相を「部下の義務」とだけとらえると、本来の効果は得られません。報告を強く求めるだけでは、責められることを恐れて悪い情報が隠される、という逆の結果を招きかねないからです。提唱者がもともと意図したように、上司の側が相談しやすい雰囲気をつくり、報告された情報を頭ごなしに否定しないことが、報連相を機能させる鍵となります。これは、率直な発言が歓迎される心理的安全性の考え方とも通じています。報連相は、立場の上下を問わず、互いに情報を共有し合う組織文化として育てるべきものです。一人ひとりが安心して声を上げられる土壌があってはじめて、報連相は組織の力として機能します。

実務で活かすためのチェックポイント

  1. 報告・連絡・相談のそれぞれの意味と役割を正しく理解します。
  2. 悪い情報ほど早く共有されるよう、報告を責めない姿勢を保ちます。
  3. 上司の側から、相談しやすい雰囲気を意識してつくります。
  4. テレワークなどで対面が減る環境では、共有の仕組みを設けます。
  5. 部下への義務ではなく、双方向の組織文化として位置づけます。

よくある質問(FAQ)

Q. 報連相は部下が行うものではないのでしょうか。

A. 部下が行う場面が多いのは確かですが、本来の趣旨は上司が報告・連絡・相談をしやすい環境をつくることにあるとされています。報告を一方的に求めるだけでなく、相談しやすい雰囲気を整えることが、報連相を機能させる前提になります。

Q. 報連相と心理的安全性はどう関係するのでしょうか。

A. 深く関わります。報連相が機能するには、率直に情報を伝えても責められないという安心感が欠かせません。心理的安全性が高い職場では、悪い情報や相談も早く共有されやすく、報連相が本来の効果を発揮しやすくなります。

Q. 報連相が形骸化しているように感じます。どうすればよいでしょうか。

A. 報告のための報告になっていないかを見直すとよいでしょう。何のために共有するのかという目的に立ち返り、共有された情報が次の判断や改善につながる経験を重ねると、報連相は形だけのものではなくなっていきます。

自社の人材育成・組織課題に関するご相談

報連相を組織文化として根づかせることは、情報共有と意思決定の質を高める取り組みにつながります。コミュニケーションの活性化や、マネジメントの見直しにお悩みの際は、外部の視点を取り入れることも有効です。具体的なご相談をご希望の方は、こちらのお問い合わせ窓口(https://wonderful-growth.com/contact)よりお気軽にお問い合わせください。

関連情報

報連相への理解を深めるうえでは、「心理的安全性」「1on1ミーティング」「レポートライン」「ナレッジマネジメント」といった関連概念もあわせて確認すると効果的です。これらはいずれも、組織の情報共有を支える考え方という観点でつながっています。

✺ Editor’s Memo

現場での運用は、業界・規模・組織文化によって大きく変わります。記事内のインタビュー事例も併せて参考にしてください。

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