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はじめに
仕事と家庭の両立支援は、多くの企業にとって重要な課題です。その取り組みを後押しする仕組みとして、国による認定制度が設けられています。中でも、不妊治療と仕事の両立に着目した認定が、くるみんプラスです。働く人の事情が多様化する中で、知っておきたい制度のひとつです。本記事では、くるみんプラスの意味や用いられる場面、実務で押さえておきたいポイントを整理してご紹介します。
くるみんプラスとは?
くるみんプラスとは、不妊治療と仕事の両立支援に積極的に取り組む企業を評価する、厚生労働省による認定制度です。子育てサポートに取り組む企業を認定する「くるみん」の枠組みに、不妊治療への支援という観点を加えた仕組みとして、2022年に設けられました。
くるみんは、次世代育成支援対策推進法にもとづき、一定の基準を満たして子育て支援に取り組む企業を認定する制度です。基準を満たす度合いに応じて、くるみん、トライくるみん、プラチナくるみんといった区分があります。くるみんプラスは、これらの各認定を取得する企業のうち、不妊治療を受ける従業員への支援に取り組み、所定の基準を満たした場合に、それぞれの認定に「プラス」が付与される仕組みです。
認定を受けるには、不妊治療のための休暇制度や、柔軟な働き方を可能にする制度を設け、従業員が利用しやすい環境を整えていることなどが求められます。くるみんプラスは、不妊治療と仕事の両立という、これまで支援が届きにくかった領域に光を当てた制度として位置づけられています。
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くるみんプラスがよく使われるシーン
くるみんプラスという言葉は、両立支援の制度設計や、企業の取り組みを発信する場面で用いられます。たとえば、不妊治療に関わる制度を整えるとき、認定の取得を検討するとき、自社の支援姿勢を対外的に示すときなどです。
不妊治療は、通院に時間を要することが多く、仕事との両立に悩む人が少なくありません。企業がこうした事情に配慮した制度を整えることは、働く人の安心につながります。くるみんプラスの認定は、そうした取り組みを社内外に示す手がかりとなります。認定を目指す過程で、自社の制度や環境を見直すきっかけにもなります。両立支援を充実させたいと考える企業にとって、取り組みの方向性を示す目安として参照されます。
くるみんプラスを理解することの重要性
くるみんプラスを理解することは、両立支援の幅を広げる助けになります。仕事と家庭の両立といえば、これまで育児や介護に目が向けられがちでした。不妊治療と仕事の両立は、当事者にとって切実でありながら、支援が十分とはいえない面がありました。くるみんプラスは、この領域に正面から取り組む企業を後押しするものです。
人事に携わる人にとっては、この制度の理解が、より幅広い社員への配慮につながります。不妊治療を受ける人が抱える事情は、外からは見えにくく、本人が一人で抱え込みやすいものです。だからこそ、利用しやすい制度を整え、相談しやすい雰囲気をつくることが大切になります。認定の取得そのものが目的ではなく、働く人が安心して両立できる環境を整えることが本来の目的です。くるみんプラスは、その取り組みを進めるうえでの道しるべとして活用できます。多様な事情を抱える社員一人ひとりに目を向ける姿勢が、こうした制度の活用を通じて育まれていきます。
✺ Editor’s Memo
現場での運用は、業界・規模・組織文化によって大きく変わります。記事内のインタビュー事例も併せて参考にしてください。
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