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はじめに
事業の変化や急な欠員に、新卒採用だけで対応するのは容易ではありません。必要な人材を、必要なタイミングで確保したいという声は、多くの企業に共通します。こうした場面で重要になるのが、就業経験を持つ人材を迎え入れる中途採用です。本記事では、その意味やよく使われる場面、実務で押さえておきたい考え方を整理してご紹介します。
中途採用とは?
中途採用とは、すでに社会人としての就業経験を持つ人材を採用することを指します。学校を卒業したばかりの人材を対象とする新卒採用に対し、中途採用は職務経験のある人材を、必要なタイミングで迎え入れる点に特徴があります。経験者採用と呼ばれることもあります。
中途採用では、欠員の補充や事業の拡大、新たな専門性の獲得など、明確な目的に応じて人材を求めることが多くなります。即戦力としての活躍が期待されるため、これまでの職務経験や専門的なスキルが重視されます。近年は転職が一般的になり、中途採用の市場は広がりを続けています。なお、常時雇用する労働者が三百一人以上の大企業には、二〇二一年四月に施行された労働施策総合推進法により、正規雇用労働者に占める中途採用比率を公表する義務が定められています。
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中途採用がよく使われるシーン
中途採用は、新卒採用では補いきれない人材ニーズに応える場面で活用されます。たとえば、退職や異動によって生じた欠員を速やかに補う場合や、事業の拡大にともなって人員を増やす場合が代表的です。
また、新規事業の立ち上げや、これまで社内になかった専門性を獲得したい場合にも、中途採用は有効な手段となります。特定の業務経験を持つ人材を迎えることで、育成にかかる時間を抑えつつ、早期の活躍を期待できます。さらに、管理職や専門職など、社内での育成だけでは充足が難しい職種においても、外部から経験者を招く中途採用が選ばれています。
中途採用を理解することの重要性
中途採用を理解することは、自社に不足している人材を、どのような方法で補うかという選択肢を広げることにつながります。新卒採用が中長期的な人材育成を前提とするのに対し、中途採用は即戦力の確保に向いており、両者を組み合わせることで、採用全体の幅が広がります。
ただし、中途採用には注意すべき点もあります。即戦力への期待が大きいあまり、入社後の支援を怠ると、力を発揮できないまま早期離職につながりかねません。経験者であっても、新しい職場の進め方や人間関係に慣れるには時間がかかります。受け入れ後の定着を支えるオンボーディングを整えることが欠かせません。また、経歴やスキルだけで判断すると、自社の文化との相性を見落とし、採用後のミスマッチを招くこともあります。中途採用を成果につなげるには、採用の段階で求める人物像を明確にし、入社後は経験を生かせる役割を用意することが欠かせません。とくに、特定の資格や高度な技術を要する職種では、その経験を持つ人材を労働市場から直接求めることが、確実な充足につながります。新卒採用が将来を見据えた長期的な育成を前提とするのに対し、中途採用は、いま必要とされる役割に、すでに力を備えた人材をあてるという性格を持ちます。採用と育成を切り離さず、一連の取り組みとして捉える視点が求められます。
実務で活かすためのチェックポイント
✺ Editor’s Memo
現場での運用は、業界・規模・組織文化によって大きく変わります。記事内のインタビュー事例も併せて参考にしてください。
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