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ROWEとは?成果のみで評価する働き方の意味と特徴を解説
はじめに
働いた時間の長さではなく、生み出した成果そのもので評価してほしい。そう感じたことのある働き手は少なくないはずです。オフィスに長く滞在することや、会議に多く参加することが評価されているように感じ、違和感を覚える場面もあるかもしれません。労働時間ではなく成果だけを評価基準とする考え方は「ROWE」と呼ばれ、柔軟な働き方を模索する文脈でたびたび取り上げられています。本記事では、ROWEの意味と特徴、導入の考え方について解説します。
ROWEとは?
ROWEとは、Results-Only Work Environmentの略称で、日本語では「成果のみ型職場環境」などと訳されます。米国のコンサルティング会社が開発し、大手小売企業が導入したことで注目を集めた働き方の考え方で、何時間働いたかではなく、生み出した成果によって従業員を評価する点が最大の特徴です。ROWEのもとでは、従業員は勤務する時間や場所を自ら決めることができ、オフィスに一定時間滞在すること自体は求められません。会議への参加も成果を出すために必要かどうかを本人が判断し、上司から労働時間や勤務態度について管理されることはなく、あくまで合意した成果を出しているかどうかで評価されます。裁量労働制やフレックスタイム制など、時間の柔軟性を認める制度は他にもありますが、ROWEは「働く時間や場所そのものを問わない」という点で、より徹底した成果主義の働き方といえます。
ROWEがよく使われるシーン
ROWEは、リモートワークやフレックスタイム制など柔軟な働き方の制度を検討する際に、比較対象や参考事例として取り上げられます。働いた時間よりも成果を重視する評価制度への移行を検討する企業が、目指す姿の一つとして参照する場面や、従業員のワークライフバランス向上を目的とした働き方改革の議論の中で、先進的な事例として紹介される場面でも用いられます。労働時間管理のあり方そのものを見直す文脈で、裁量労働制などの既存制度と比較しながら語られることもあります。人事制度の勉強会や経営層向けの働き方改革セミナーで、先進的な事例の一つとして紹介されることも少なくありません。
ROWEを理解することの重要性
ROWEを理解することは、働き方や評価制度のあり方を見直すうえで重要です。労働時間の長さと成果は必ずしも比例するとは限らず、時間による管理が従業員の裁量や創造性を制約してしまう場合もあります。ROWEの考え方を知ることで、自社の評価制度や働き方が、時間ではなく成果に基づいたものになっているかを見つめ直すきっかけになります。一方で、ROWEを導入するには、成果を明確かつ公正に定義し、評価できる仕組みが前提として必要です。成果の定義があいまいなまま時間管理だけを撤廃すると、かえって評価の納得感を損ないかねません。職種によっては成果を数値化しにくい業務もあるため、自社の業務特性に照らして導入の可否を慎重に検討する視点が求められます。