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ラン・ザ・ビジネス

Reading ランザビジネスEnglish Run the Business

ラン・ザ・ビジネス(Run the Business)とは、既存のビジネスや業務を維持・運営するための取り組みを指す言葉です。IT投資の分野では、既存システムの保守・運用や安定稼働のために充てられる予算や活動を指して使われます。日々の業務を止めることなく、現状のパフォーマンスを維持することに主眼が置かれます。

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ラン・ザ・ビジネスとは?意味とIT投資における使い方を解説

はじめに

DX(デジタルトランスフォーメーション)を推進する企業では、限られたIT予算をどう配分するかが重要な経営課題となっています。既存システムの維持と新規投資のバランスを議論する際によく登場する言葉が「ラン・ザ・ビジネス」です。この言葉を正しく理解しておくことは、IT投資の全体像を把握し、経営層と現場の対話を円滑にするうえで役立ちます。本記事では、ラン・ザ・ビジネスの意味や使われる場面、実務に活かすための視点をわかりやすく解説します。

ラン・ザ・ビジネスとは?

ラン・ザ・ビジネス(Run the Business)とは、既存のビジネスや業務を維持・運営するための取り組みを指す言葉です。IT投資の分野では、既存システムの保守・運用や安定稼働のために充てられる予算や活動を指して使われます。日々の業務を止めることなく、現状のパフォーマンスを維持することに主眼が置かれます。

この言葉は、新規事業の開発や戦略的な変革投資を意味する「チェンジ・ザ・ビジネス(Change the Business)」と対で語られることが多く、企業のIT予算を「守りの投資」と「攻めの投資」に分けて捉える際の分類軸として用いられます。日本では、経済産業省が指摘した「2025年の崖」問題との関連で語られることも多く、IT予算の多くが既存システムの維持に充てられ、新たな価値創出への投資が進みにくいという課題を説明する文脈で使われています。

ラン・ザ・ビジネスがよく使われるシーン

ラン・ザ・ビジネスという言葉は、IT予算の配分を検討する経営会議の場でよく使われます。「ラン・ザ・ビジネスの比率が高く、新規投資に予算を回せない」といった形で、既存システムの維持費用が経営の重荷になっている状況を説明する際に用いられます。

DX推進の議論でも頻繁に登場します。老朽化した基幹システムの保守にコストと人材が割かれ続け、変革に向けた投資が後回しになる課題を指摘する文脈で使われます。また、情報システム部門の役割分担を整理する場面でも、ラン・ザ・ビジネス業務とチェンジ・ザ・ビジネス業務を分けて人員配置や評価基準を検討することがあります。人事の観点では、既存業務の運用を担う人材と、新規の変革を担う人材とで求められるスキルや育成の方向性が異なる点を説明する際にも引用されます。

ラン・ザ・ビジネスを理解することの重要性

ラン・ザ・ビジネスを理解することは、IT投資や業務運営の全体像を俯瞰するうえで重要です。既存業務の維持は地味に見えても、事業継続の土台であり、疎かにすることはできません。一方で、維持のための投資が肥大化し続けると、変革のための投資余力が失われ、中長期的な競争力の低下につながるおそれがあります。

この考え方は、IT分野に限らず、組織運営全般にも応用できます。日々の定型業務を安定して回す力と、新しい取り組みに挑戦する力は、どちらも組織に必要でありながら、性質の異なる能力です。経営層や人事部門がこの違いを理解し、それぞれの業務に適した人材配置や評価、育成の仕組みを整えることが、組織全体のバランスの取れた成長につながります。

実務で活かすためのチェックポイント

  1. 予算配分を可視化する:維持と変革にかかる費用の比率を把握します。可視化が議論の出発点になります。
  2. 業務の性質を分けて考える:維持業務と変革業務を明確に区分します。区分が適切な評価と育成の設計につながります。
  3. 人材の適性を見極める:安定運用が得意な人材と挑戦を好む人材を見分けます。適性の理解が配置の質を高めます。
  4. 段階的な移行を計画する:維持中心から変革投資へ徐々に比重を移します。段階的な計画が無理のない移行を実現します。
  5. 経営層と現場で認識を共有する:投資バランスの現状を関係者に共有します。共有が合意形成を後押しします。

よくある質問(FAQ)

Q1. ラン・ザ・ビジネスとはどのような意味ですか。

A. 既存のビジネスや業務を維持・運営するための取り組みを指し、IT分野では既存システムの保守・運用予算を指すことが多い言葉です。

Q2. チェンジ・ザ・ビジネスとは何が違いますか。

A. チェンジ・ザ・ビジネスは新規事業の開発や戦略的な変革投資を指し、ラン・ザ・ビジネスとは対になる概念として扱われます。

Q3. 「2025年の崖」とはどのような関係がありますか。

A. IT予算の多くがラン・ザ・ビジネスに割かれ、変革への投資が進みにくいという課題を説明する文脈で、この言葉が引用されることがあります。

Q4. 人事の観点でどのように関係しますか。

A. 維持業務と変革業務とで求められるスキルや評価基準が異なるため、人材配置や育成の設計に関係します。

Q5. ラン・ザ・ビジネスの比率が高いことは問題ですか。

A. 一概には言えませんが、比率が高すぎると新たな価値創出への投資余力が失われる懸念があるとされています。

自社の人材育成・組織課題に関するご相談

維持と変革のバランスをどう取るかは、IT投資に限らず組織全体の人材戦略にも関わるテーマです。「変革を担う人材を育成したい」「業務の性質に応じた評価制度を整えたい」といった課題がありましたら、貴社の状況に合わせてご一緒に検討いたします。ご相談は下記よりお気軽にお問い合わせください。

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  • カテゴリ:ビジネス基礎
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