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ユニバーサルデザイン

Reading ユニバーサルデザインEnglish Universal

ユニバーサルデザイン(Universal Design)とは、年齢・性別・障がいの有無・身体特性・文化的背景・言語などの違いにかかわらず、できるだけ多くの人が利用しやすいよう、最初から考慮して製品・環境・サービス・情報を設計する考え方を指します。建築家でデザイナーのロナルド・メイス氏らが1980年代に提唱し、世界的に普及した概念です。バリアフリーが「既存の障壁を取り除く」事後対応の発想を含むのに対し、ユニバーサルデザインは「最初から障壁が生じない設計」を志向する点に特徴があります。代表的な「7原則」――公平に使える、使い方の自由度が高い、簡単で直感的に使える、必要な情報がすぐ理解できる、ミスに寛容、身体への負担が少ない、十分なスペースの確保――は、人事領域の制度設計・職場環境・社内システム・研修教材など幅広い対象に応用できる指針として参照されています。多様な人材が活躍する組織を志向する企業において、後付け対応の負担を抑え、長期的な働きやすさを構造的に確保する設計思想として注目されています。

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ユニバーサルデザインとは?意味・使い方・実務での活かし方を解説

最終更新日: 2026-05-22 / カテゴリ: ダイバーシティ / 英語表記: Universal Design

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はじめに

「障がいの有無や年齢にかかわらず、誰もが使いやすい職場環境を整えたい」「個別対応の積み重ねではなく、最初から多様な利用者を想定した設計に切り替えたい」――こうした問題意識は、ダイバーシティ推進の現場で広く共有されています。本記事では、ユニバーサルデザインの意味、活用シーン、実務上の留意点を、人事担当者の視点で整理します。

ユニバーサルデザインとは?

ユニバーサルデザイン(Universal Design)とは、年齢・性別・障がいの有無・身体特性・文化的背景・言語などの違いにかかわらず、できるだけ多くの人が利用しやすいよう、最初から考慮して製品・環境・サービス・情報を設計する考え方を指します。建築家でデザイナーのロナルド・メイス氏らが1980年代に提唱し、世界的に普及した概念です。バリアフリーが「既存の障壁を取り除く」事後対応の発想を含むのに対し、ユニバーサルデザインは「最初から障壁が生じない設計」を志向する点に特徴があります。代表的な「7原則」――公平に使える、使い方の自由度が高い、簡単で直感的に使える、必要な情報がすぐ理解できる、ミスに寛容、身体への負担が少ない、十分なスペースの確保――は、人事領域の制度設計・職場環境・社内システム・研修教材など幅広い対象に応用できる指針として参照されています。多様な人材が活躍する組織を志向する企業において、後付け対応の負担を抑え、長期的な働きやすさを構造的に確保する設計思想として注目されています。

ユニバーサルデザインがよく使われるシーン

ユニバーサルデザインは、人事制度・職場環境・情報設計の文脈で参照されます。

オフィス・施設の設計*: 新拠点開設、レイアウト変更、什器選定の場面で設計指針として用いられます。

社内システムの設計*: 業務システム、社内ポータル、勤怠ツールの設計で、誰もが操作しやすい設計を目指す文脈で活用されます。

研修教材・社内文書*: e-ラーニング、配布資料、社内通達などの情報設計で参照されます。

採用情報の発信*: 求人ページや募集要項を、多様な候補者が等しく理解できる設計に整える場面で重視されます。

人事制度の運用設計*: 申請手続き、評価フォーマット、面談様式などを、誰もが負担なく利用できる構造に整える文脈で参照されます。

ユニバーサルデザインを理解することの重要性

ユニバーサルデザインを正しく理解することは、組織の働きやすさと運営効率にとって重要な意味を持ちます。

設計段階での課題解決*: 後付け改修より低コストで、より広範な利用者に恩恵をもたらす設計を実現できます。

多様な人材の活躍*: 障がい・加齢・育児・外国籍など、多様な背景をもつ社員が等しく能力を発揮できる土台となります。

持続可能な運用*: 一時的な体調変化や状況変化にも耐性をもつ、長期的に機能する組織運営の基盤となります。

法令遵守と社会的責任*: 障害者差別解消法等の趣旨を、個別対応に依存せず構造的に履行できます。

実務で活かすためのチェックポイント

ユニバーサルデザインを自社の現場で活用する際には、次のような観点で確認すると、運用の精度が高まります。

  1. オフィス改装・新拠点開設の初期段階から、ユニバーサルデザインの7原則を要件定義に盛り込み、後付け改修の発生を抑える設計を取る
  2. 社内システム・業務ツールの導入・更改時に、操作性・互換性・代替手段の有無を点検する評価項目を標準化する
  3. 研修教材と社内文書について、字幕・代替テキスト・読みやすいフォント・色だけに依存しない表現などのチェックリストを整備し、制作工程に組み込む
  4. 申請手続きや評価フォーマットなど、社員が日常的に触れる仕組みについて、選択肢の用意と簡易な操作手順を設計の標準とする
  5. 設計段階で多様な属性の社員からフィードバックを得る仕組みを整え、設計者視点だけに閉じない改善サイクルを回す

よくある質問(FAQ)

Q. ユニバーサルデザインとバリアフリーは、どのように違うのでしょうか?

A. 両者は隣接する概念ですが、出発点と対象範囲に違いがあります。バリアフリーは、特定の障壁(バリア)を取り除き、障がいのある方が利用できるようにするアプローチで、既存の環境に対する事後的な対応を含むことが多い概念です。一方、ユニバーサルデザインは、最初から多様な利用者を想定して設計し、特定の対象者向けの追加対応を必要としない設計を目指す考え方です。対象範囲も、ユニバーサルデザインは障がいの有無に限らず、年齢、性別、身体特性、文化的背景、言語など、より広範な多様性を含みます。両者は対立するものではなく、補完的に機能します。ユニバーサルデザインを基盤に据えながら、構造的に解決しきれない場面でバリアフリー対応や個別の合理的配慮を組み合わせるという階層的な設計が、現場で機能しやすいアプローチです。

Q. ユニバーサルデザインを取り入れると、コストが大きく増えるのではないでしょうか?

A. 設計段階からユニバーサルデザインを組み込む場合、追加コストは限定的であることが多く、後付け改修のコストを大きく下回ることが知られています。たとえば、入口の段差を最初からなくす設計と、後からスロープを増設する場合とでは、必要な工事費・設計費・運用調整に大きな差があります。社内システムについても、設計時にアクセシビリティ要件を満たす標準フォーマットを採用すれば、利用者ごとの個別調整を最小化できます。費用対効果を考える際は、初期コストだけでなく、得られる便益も含めて評価することが大切です。便益の側には、対象社員の生産性向上、人材プールの拡大、離職リスクの低減、外部評価の向上などが含まれます。短期の費用ではなく、中長期の投資として位置づけ、計画的に取り組む姿勢が現場では推奨されています。

まとめ

ユニバーサルデザインとは、年齢・性別・障がい・身体特性・文化的背景・言語などの違いにかかわらず、できるだけ多くの人が利用しやすいよう最初から考慮して設計する考え方です。後付け対応を前提とするバリアフリーや個別の合理的配慮と区別される設計思想として、人事領域の制度設計・職場環境・情報設計の各局面で参照されます。設計初期からの要件組み込み、システム導入時の評価項目化、研修教材のチェックリスト整備、申請手続きの標準化、多様な視点でのフィードバック取得という観点で、自社に合った設計を継続的に進めることが望まれます。

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本記事は、人事担当者・経営者・現場マネージャーの皆さまが、ご自身の課題解決のヒントとして活用いただくことを目的に作成しています。実際の制度設計や法令対応にあたっては、専門家への確認をおすすめします。

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