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両立支援

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両立支援(Work-Life Support)とは、従業員が仕事と生活上の様々な責任やイベントを両立しながら、安定して働き続けられるよう、企業が制度・運用・職場風土の両面で支援する取り組みの総称です。

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両立支援とは?意味・実務での活用と人事領域でのポイントをわかりやすく解説

はじめに

少子高齢化と労働力人口の縮小が進む中、出産・育児・介護・治療といった個人のライフイベントと仕事の両立を支える制度設計は、企業の人事戦略において欠かせないテーマとなっています。その総合的な取り組みが、両立支援です。

本記事では、両立支援の意味、対象範囲、実務でのポイントを、ですます調で整理してまいります。

両立支援とは?

両立支援(Work-Life Support)とは、従業員が仕事と生活上の様々な責任やイベントを両立しながら、安定して働き続けられるよう、企業が制度・運用・職場風土の両面で支援する取り組みの総称です。

歴史的には「仕事と育児の両立」が出発点でしたが、現在では「仕事と介護」「仕事と治療」「仕事と学び直し」など、対象範囲が広がっています。育児・介護休業法をはじめとする法令対応に加え、企業独自の上乗せ制度や、休業・復職をスムーズにする運用ノウハウまでが射程に入ります。

両立支援は、ワーク・ライフ・バランスやダイバーシティ&インクルージョン、ウェルビーイング経営と隣接する概念ですが、「特定のライフイベントとの両立」に焦点を絞っている点が特徴です。

よく使われるシーン

人事領域における両立支援の代表的な場面としては、次のようなものが挙げられます。

育児休業・短時間勤務制度・看護休暇などの設計と運用、復職前面談・復職後のフォロー、職場における「お互い様」の風土づくり。介護休業・介護休暇・介護のための時差勤務、ケアマネジャーとの連携支援、介護中のメンバーへの業務再配分。がん等の長期治療と仕事の両立支援、産業医・主治医との情報連携、勤務制度の柔軟化。これらの個別領域に加えて、共通制度として在宅勤務、フレックスタイム、サテライトオフィス、副業・兼業の取り扱い設計が組み合わさります。

両立支援を理解することの重要性

両立支援は、単なる福利厚生の充実ではなく、人的資本経営の中核施策に位置づけられつつあります。優秀な人材の離職を防ぐ守りの効果と、多様な人材が長く働き続けられることによる組織能力の蓄積という攻めの効果の両面を持ちます。

また、両立支援の整備度は、採用市場におけるシグナルとしても機能します。特に若年層・専門人材は、求人票や口コミ、有価証券報告書の人的資本情報を通じて、企業の両立支援の実態を吟味する傾向が強まっています。

法令遵守の観点でも、育児・介護休業法や女性活躍推進法、健康増進法など、関連法規が継続的に改正されており、最新動向の把握と運用更新が欠かせません。

実務チェックポイント

実務で取り組む際の観点を5つにまとめます。

第一に、対象領域の棚卸しです。自社の従業員構成と将来予測を踏まえ、優先度の高い領域(育児、介護、治療、学び直しなど)を特定します。すべてを一度に整備するのではなく、影響の大きい領域から重点投資する判断が現実的です。

第二に、制度・運用・風土の三層でのアプローチです。制度(規程・休暇日数・手当)だけを整えても、運用(申請手続き・上長対応)や風土(同僚の理解・代替要員の確保)が伴わなければ実効性が出ません。三層で同時並行に設計します。

第三に、当事者参画の対話の場づくりです。当事者の生の声を制度設計に反映するために、社内ヒアリング、当事者コミュニティ、サーベイなどを活用します。

第四に、マネージャー教育です。両立支援の制度を活用するメンバーを抱える管理職は、業務再分配・期待値調整・キャリア対話の三点で実務スキルを求められます。研修・ガイドブック・1on1テンプレートの整備が有効です。

第五に、効果測定です。利用率、復職率、離職率、エンゲージメントスコア、職場の理解度サーベイなどを定点観測し、効果の可視化と改善サイクルを回します。

FAQ

Q1: 両立支援とワーク・ライフ・バランスの違いは何ですか?

A1: ワーク・ライフ・バランスは「仕事と私生活全般の均衡」を扱う広い概念で、両立支援は「特定のライフイベントとの両立」に焦点を絞った具体的な施策群を指します。両者は補完関係にあります。

Q2: 中小企業でも本格的な整備は可能でしょうか?

A2: 可能です。むしろ中小企業では制度の柔軟性が高く、当事者との直接対話を通じた個別最適化が利きやすいという利点があります。法令ベースの整備に加えて、運用・風土の工夫で大きな効果を出している事例が多くあります。

Q3: 制度を充実させても利用が進まないのですが、どうしたらよいでしょうか?

A3: 制度の存在が認知されているか、利用に伴うキャリア上の不利益への不安がないか、管理職の理解が浸透しているか、の三点を点検することをお勧めいたします。多くの場合、運用と風土に課題の本質があります。

まとめ

両立支援は、人的資本経営の中核を担う総合施策です。法令対応・制度設計を出発点としつつ、運用・風土・マネジメント教育まで一気通貫で整えることで、組織の安定性と魅力を確かに高めていきます。

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