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属人化

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属人化とは、特定の業務の進め方や判断基準が個人の知識・経験に依存し、その人以外には遂行できない状態になっていることを指します。手順が文書化されておらず、判断の根拠が本人の頭の中にしかない、独自に作成した表計算ファイルで処理されているといった状況が典型例です。対になる概念は業務の標準化であり、手順・判断基準・成果物の形式を共通化して、担当者が替わっても一定の品質で遂行できる状態を目指します。ただし、属人化は常に悪とは言い切れません。高度な専門判断が必要な業務や、顧客との関係性に価値がある業務では、個人の力量に依存する部分が残るのは自然です。問題となるのは、標準化できる定型業務が個人依存のまま放置され、組織として業務継続の見通しを持てなくなっている場合です。したがって解消の議論は、すべてを一律に標準化するのではなく、依存を残してよい領域と解消すべき領域を仕分けることから始まります。

⌖ Detail

属人化とは?発生する原因とリスク、解消のための実務手順を解説

はじめに

「この処理はあの人しか分からない」「担当者が休むと業務が止まる」。多くの職場が抱えるこの状態は、日々の運営では見過ごされがちですが、退職や急な休職をきっかけに一気に問題として表面化します。担当者の熟練に支えられている限りは効率的に回っているように見えるため、危機感が持たれにくいことも特徴です。本記事では、こうした状態を指す「属人化」の意味と発生原因、リスク、そして解消に向けた実務手順を解説します。

属人化とは?

属人化とは、特定の業務の進め方や判断基準が個人の知識・経験に依存し、その人以外には遂行できない状態になっていることを指します。手順が文書化されておらず、判断の根拠が本人の頭の中にしかない、独自に作成した表計算ファイルで処理されているといった状況が典型例です。対になる概念は業務の標準化であり、手順・判断基準・成果物の形式を共通化して、担当者が替わっても一定の品質で遂行できる状態を目指します。ただし、属人化は常に悪とは言い切れません。高度な専門判断が必要な業務や、顧客との関係性に価値がある業務では、個人の力量に依存する部分が残るのは自然です。問題となるのは、標準化できる定型業務が個人依存のまま放置され、組織として業務継続の見通しを持てなくなっている場合です。したがって解消の議論は、すべてを一律に標準化するのではなく、依存を残してよい領域と解消すべき領域を仕分けることから始まります。

属人化がよく使われるシーン

属人化という言葉は、業務改善や組織運営の議題として語られます。特に意識されるのは、退職・異動に伴う引き継ぎの場面です。引き継ぎの段階で初めて手順の不在が判明し、短期間での再現に苦労するケースは珍しくありません。また、業務システムの導入や業務プロセスの見直しを進める際、現行業務を棚卸ししてみると属人的な処理が数多く見つかることがあります。長時間労働の是正やリモートワークの導入といった働き方の見直しでも論点になります。特定の担当者に業務が集中していれば、その人の休暇取得や柔軟な働き方が制約されるためです。さらに、内部統制や監査の観点でも、一人の担当者が申請から実行までを完結できる状態はリスクとして扱われます。金銭や個人情報を扱う業務では、相互に確認が働かないこと自体が是正を求められる論点となります。

属人化を理解することの重要性

属人化を理解することは、事業継続性と人材育成の両面で重要です。業務が個人に依存していると、その人の不在が直ちに業務停止につながります。加えて、担当者本人の負担も見落とせません。休みを取りにくく、新しい仕事に挑戦する余裕も生まれず、結果として本人の成長機会が失われます。組織にとっても、改善の議論が起きにくくなるという弊害があります。手順が共有されていなければ、他の視点からの検証や見直しが働かないためです。一方で、解消の進め方には配慮が必要です。標準化の指示だけを出しても、当人にとっては自らの価値を手放す要求と受け取られ、協力を得られないことがあります。可視化と共有を担当者本人の負担軽減や評価につなげる設計にすることが、実効性のある取り組みの条件となります。知識を渡した人が損をしない仕組みを先に整えることが、解消を前に進める近道といえます。

実務で活かすためのチェックポイント

  1. 業務を棚卸しし、担当できる人数が一人しかいない業務を洗い出す。
  2. 業務の重要度と停止時の影響度で優先順位をつけ、着手範囲を絞る。
  3. 手順書は網羅性より更新しやすさを重視し、判断基準と例外処理を必ず含める。
  4. 複数担当制やジョブローテーションで、実際に代替できる状態まで到達させる。
  5. 標準化への貢献を評価に反映し、知識共有が不利にならない運用とする。

よくある質問(FAQ)

Q1. 属人化とは何ですか。

A. 特定の業務の進め方や判断基準が個人の知識・経験に依存し、その人以外には遂行できない状態になっていることを指します。

Q2. 属人化は必ず解消すべきものですか。

A. いいえ。高度な専門判断や顧客との関係性に価値がある業務では個人依存が残ります。標準化できる定型業務の放置が問題となります。

Q3. なぜ発生するのですか。

A. 手順の文書化が業務量に押されて後回しになること、担当者が固定されたまま長期化すること、独自ツールの利用が黙認されることなどが要因です。

Q4. 手順書を作れば解消できますか。

A. 文書化は出発点にすぎません。実際に他の担当者が遂行できるかを試し、複数担当制やローテーションで代替可能性を確認する必要があります。

Q5. 担当者の協力を得るにはどうすればよいですか。

A. 標準化を評価対象に含め、負担軽減や後任育成という本人の利益につながる形で位置づけることが有効です。

自社の人材育成・組織課題に関するご相談

業務の属人化は、仕組みの問題と人材育成の問題が絡み合って生じます。業務の可視化、標準化の進め方、多能工化を支える育成計画にお悩みの際は、貴社の状況に合わせてご一緒に検討いたします。ご相談は下記よりお気軽にお問い合わせください。

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