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ベルビンのチームロール理論とは?チームの生産性を高める9つの役割を解説
はじめに
能力の高いメンバーを集めたはずのチームが、期待したほどの成果を出せないという経験はないでしょうか。個人の能力の総和だけでは、チームの成果は説明できない場合があります。この問題に答えを示した研究として知られているのが、ベルビンのチームロール理論です。本記事では、その内容と実務での活かし方を解説します。
ベルビンのチームロール理論とは?
ベルビンのチームロール理論とは、英国の経営学者メレディス・ベルビン氏が、1970年代から1980年代にかけての長期的な実証研究をもとに体系化した、チーム内の役割に関する理論です。同じ能力水準の人材を集めたチーム同士でも成果に差が生じる理由を分析し、チームの成功に必要な9つの典型的な役割を導き出しました。
9つの役割は、大きく「思考重視」「行動重視」「人間関係重視」の3つに分類されます。思考重視の役割には、独創的な発想を生み出すプラント、多角的な視点で評価するモニターイバリュエーター、専門知識を提供するスペシャリストなどが含まれます。行動重視の役割には、行動力で物事を推進するシェイパーや、計画を着実に実行するインプリメンターなどが含まれます。人間関係重視の役割には、チームをまとめるコーディネーター、外部との橋渡しを担うリソースインベスティゲーター、メンバーを支えるチームワーカーなどが含まれます。ベルビン氏は、チームの成果は個人の能力の総和ではなく、これらの役割のバランスによって左右されると説明しています。役割はあくまで行動の傾向を表すものであり、性格そのものを決めつける分類ではない点にも注意が必要です。
よく使われるシーン
プロジェクトチームの編成や配置転換の検討で、役割のバランスを確認する場面で使われます。チームビルディング研修で、メンバー同士の強みの違いを理解し合う目的でも用いられます。管理職研修で、チームの成果が上がらない原因を役割の偏りから分析する枠組みとしても参照されます。新規プロジェクトの立ち上げ時に、必要な機能が人選に揃っているかを事前に点検する目的でも活用されています。
ベルビンのチームロール理論を理解することの重要性
人事担当者がこの理論を理解しておくことには、実務上の意義があります。第一に、優秀な人材を集めても成果が上がらないチームの問題を、能力ではなく役割の偏りという観点から分析できます。第二に、プロジェクトチームを編成する際、専門性に偏らず役割のバランスを考慮した配置ができます。第三に、メンバー間の強みの違いを可視化することで、互いの持ち味を尊重し合うチーム文化の醸成につなげられます。
実務で活かすためのチェックポイント
プロジェクトチームを編成する際、専門知識に偏らず、9つの役割のバランスを考慮した人選になっているかを確認します。
チームの成果が上がらない場合、能力不足ではなく特定の役割の欠如が原因になっていないかを点検します。
チームビルディング研修に、メンバー自身の役割傾向を把握するワークを取り入れます。
同じ役割の人材ばかりが集まっていないか、部署やプロジェクトの人員構成を見直します。
メンバーの役割の違いを本人にフィードバックし、互いの強みを活かし合う関わり方を促します。
よくある質問
チームロールは診断ツールで測定できますか。
ベルビン氏が開発した専用の質問票があり、本人の自己評価と周囲からの評価を組み合わせて役割の傾向を把握する方法が一般的に用いられています。自己評価だけに頼ると実際の行動と結果がずれることがあるため、周囲からの評価をあわせて確認することが推奨されています。
一人が複数の役割を担うことはありますか。
あります。多くの人は主要な役割のほかに、状況に応じて発揮できる副次的な役割を持つとされています。
9つの役割に優劣はあるのでしょうか。
優劣はありません。どの役割もチームの成果に必要な機能であり、偏りなく揃っていることが重要とされています。
少人数のチームでも活用できますか。
活用できます。少人数の場合は一人が複数の役割を兼ねることを前提に、欠けている機能がないかを確認する使い方が現実的です。スタートアップなど少人数組織でも、役割の抜け漏れに気づく手がかりとして参考にされています。
採用選考にも応用できますか。
応用できます。既存チームに不足している役割を補う人材かどうかという観点を、選考基準の一つに加える企業もあります。応募者の能力評価だけに頼らず、既存メンバーとの組み合わせを見据えた採用判断につなげられます。
日本の企業文化にも合う考え方なのでしょうか。
役割分担やチームワークを重んじる日本企業の職場風土とも親和性が高いとされ、部署異動やジョブローテーションの検討材料として活用する企業も見られます。
自社の人材育成・組織課題に関するご相談
チームの生産性向上や、プロジェクトチームの最適な編成についてお悩みの場合は、お気軽にご相談ください。貴社の状況に応じた取り組みをご提案いたします。
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