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勤務間インターバルとは?休息時間確保の仕組みを解説
はじめに
長時間労働の是正や健康経営の推進、過労死の防止など、労働時間の管理は人事領域の中でも法令と健康の両面で重要性を増しています。1日の勤務終了から翌日の勤務開始までの間に一定の休息時間を確保する仕組みが「勤務間インターバル」です。働き方改革の中核的な施策の一つとして位置づけられています。本記事では、勤務間インターバルの意味や内容、実務に活かすための視点をわかりやすく解説します。
勤務間インターバルとは?
勤務間インターバルとは、1日の終業時刻から翌日の始業時刻までの間に、一定時間以上の連続した休息を確保する仕組みを指します。英語ではInter-Work Intervalと表記されます。EUでは1993年制定の労働時間指令(93/104/EC、後に2003/88/ECへ引き継がれています)により、24時間につき11時間以上の連続した休息を確保することが、原則として加盟国に義務付けられています。
日本では、2019年4月に施行された改正労働時間等設定改善法により、勤務間インターバル制度の導入が事業主の努力義務として位置づけられました。罰則を伴う強制的な義務ではないものの、過労死等防止対策や働き方改革の文脈の中で、各企業が自主的に導入を進めています。
勤務間インターバルがよく使われるシーン
勤務間インターバルは、長時間労働の是正、過労死等防止対策、健康経営の施策、働き方改革の推進、労働時間管理システムの設計、深夜や早朝の勤務に関する運用ルールの策定などの場面で参照されます。
加えて、シフト勤務の組み立て、繁忙期の労務管理、夜間対応が必要な職種における制度設計、健康経営優良法人の認定に向けた取り組み、人的資本に関する情報開示への対応など、特定の運用場面でも論点となります。
勤務間インターバルを理解することの重要性
労働者の疲労の蓄積や健康の悪化は、終業時刻だけでは捉えきれず、休息時間の確保が決定的な要因になります。休息時間が不足するほど、心身の不調や労働災害のリスクが高まることが指摘されており、勤務間インターバルは健康リスクを構造的に予防する施策として位置づけられます。
また、人的資本に関する情報開示や健康経営優良法人の認定など、企業の社会的な評価や人材獲得力に直結する項目としても重要性が高まっています。導入が進んでいない業界では、先行して取り組むこと自体が採用における差別化の要素になり得ます。