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ノーコード・ローコードとは?人事部門でも進むシステム内製化とその活用ポイント
はじめに
人事部門では、入社手続きや各種申請、勤怠管理など、紙やメールでのやり取りが残る業務が数多く存在します。システム部門に開発を依頼するには時間もコストもかかるため、内製化のハードルが高いと感じている担当者も少なくありません。こうした課題を解決する手段として注目されているのが「ノーコード・ローコード」というアプローチです。本記事では、その基本的な考え方と人事部門での活用ポイントを解説します。
ノーコード・ローコードとは?
ノーコードとは、プログラミングコードを一切記述せずに、画面上の部品を組み合わせる操作だけでアプリケーションや業務システムを開発できる手法を指します。ローコードとは、最小限のコード記述を組み合わせることで、ノーコードよりも柔軟なカスタマイズを可能にする開発手法です。両者はしばしば併記され、専門的なプログラミング知識を持たない現場の担当者でも、業務アプリケーションの構築や既存システムの改修に関与できる点が共通の特徴です。近年は、入力フォームや承認フロー、通知の仕組みなどをあらかじめ備えたクラウド型のノーコード・ローコードツールが普及し、情報システム部門に依存しない「内製化」の動きが人事部門を含む幅広い部署で広がっています。
ノーコード・ローコードがよく使われるシーン
- 入社手続きの電子化:紙で行っていた各種申請書類をフォーム化し、承認フローも含めてシステム化する場面。
- 勤怠・休暇申請の自動化:申請から承認、通知までの一連の流れを、担当者の手作業を介さずに完結させる場面。
- 社内問い合わせ対応の効率化:よくある質問への自動応答や、問い合わせ内容の振り分けを仕組み化する場面。
- 人事データの可視化:複数のシステムに散らばる人事データを、ダッシュボードとして一覧できるようにする場面。
- 部署ごとの権限制御を伴う業務フロー構築:ローコードを用いて、部署・役職に応じた承認ルートを設定する場面。
ノーコード・ローコードを理解することの重要性
人事部門には、法改正や組織変更のたびに見直しが必要な業務プロセスが数多くあります。従来はシステム部門への開発依頼や外部ベンダーへの発注が必要だった業務改善が、ノーコード・ローコードの活用によって、現場主導かつ短期間で実現できるようになる点は大きな意義があります。実際に、申請業務の電子化によって年間数万枚単位の紙を削減し、承認までの期間を大幅に短縮した企業や、入社手続きのチェックリストと通知フローを整備して手続き遅延を大きく減らした事例も報告されています。
一方で、現場担当者が独自にツールを乱立させると、情報システム部門が把握しないままシステムが増え、セキュリティやデータ管理の面でリスクが生じる可能性もあります。導入のメリットと、こうしたガバナンス面でのリスクの両方を理解しておくことが求められます。
実務で活かすためのチェックポイント
- 対象業務を明確に絞り込む:紙やメールでのやり取りが多く、かつ標準化しやすい業務から着手します。
- 情報システム部門との連携体制を整える:現場主導での開発であっても、セキュリティやデータ管理の基準を共有しておきます。
- 小さく始めて改善を繰り返す:一度に大規模なシステムを構築せず、小規模な業務から試行し、運用しながら改善します。
- 属人化を防ぐ運用ルールを定める:構築したフローの仕様や変更履歴を記録し、担当者が変わっても運用できる体制を作ります。
- 効果測定の指標を事前に設定する:削減できた作業時間や書類量など、導入効果を振り返るための指標をあらかじめ決めておきます。
よくある質問(FAQ)
Q1. ノーコードとローコードの違いは何ですか。
A. ノーコードはコードを一切記述せずに開発する手法で、ローコードは最小限のコード記述を組み合わせてより柔軟な開発を行う手法です。
Q2. プログラミングの知識がなくても使えますか。
A. ノーコードツールの多くは、専門知識がない担当者でも直感的な操作で業務アプリケーションを構築できるよう設計されています。
Q3. 人事部門ではどのような業務から始めるとよいですか。
A. 入社手続きや休暇申請など、紙やメールでのやり取りが多く、業務フローが比較的定型化されている業務から始めるのが有効です。
Q4. 情報システム部門を通さずに導入してもよいのですか。
A. 現場主導での導入は可能ですが、セキュリティやデータ管理の観点から、情報システム部門と連携し、一定のルールのもとで運用することが推奨されます。
Q5. 導入によってどのような効果が期待できますか。
A. 紙や手作業の削減、申請から承認までの期間短縮など、業務効率化の効果が期待できます。実際に手続き遅延を大幅に削減した事例も報告されています。
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✺ Editor’s Memo
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