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はじめに
採用がうまく進まない理由を尋ねると、「人事が現場の求める人物像をつかみきれていない」「現場は面接だけ参加して、あとは人事任せになっている」という声が聞かれます。この構造を見直す方策の一つが、採用の責任と権限を現場の責任者に委ねるハイヤリングマネージャーという考え方です。本記事では、ハイヤリングマネージャーの意味やよく使われる場面、導入にあたっての留意点を整理してご紹介します。
ハイヤリングマネージャーとは?
ハイヤリングマネージャーとは、募集ポジションごとに採用活動を主導し、採用の意思決定に責任を持つ人物を指します。一般には、採用する部署の責任者や、入社後に上司となる管理職がこの役割を担います。ハイアリングマネージャーと表記されることもあります。
従来の日本企業に多い採用の進め方では、求人の内容にかかわらず人事部が採用活動全体の責任を負い、現場は面接など一部の工程に参加するにとどまります。これに対しハイヤリングマネージャーを置く方式では、募集ポジションごとに現場の責任者が意思決定の主体となり、要件定義から選考、内定後のフォローまでを主導します。
この方式の背景には、業務内容を最も具体的に理解しているのは現場であるという考え方があります。求める人材像を言語化し、候補者の適性を見極め、入社後の活躍を見通すうえで、実際に一緒に働く立場の判断を中心に据えるという発想です。米国など採用が職務単位で行われる国では広く用いられており、日本でも外資系企業や中途採用に力を入れる企業を中心に導入が進んでいます。
人事部の役割がなくなるわけではありません。人事は採用チャネルの選定、母集団形成、選考プロセスの設計、労働法令の順守といった専門領域を担い、ハイヤリングマネージャーを支える立場に回ります。
ハイヤリングマネージャーがよく使われるシーン
- 専門職の中途採用:技術職や専門職など、人事だけでは技能の見極めが難しい職種を募集する場面。
- 採用要件定義の精緻化:現場が求める要件を、実務に即した表現で言語化する場面。
- :意思決定の経路を短くし、選考の停滞を解消しようとする場面。
✺ Editor’s Memo
現場での運用は、業界・規模・組織文化によって大きく変わります。記事内のインタビュー事例も併せて参考にしてください。
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