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はじめに
報酬制度を運用するなかで、「なぜあの人とこの人で給与に差があるのか」という疑問や不満が生じることがあります。こうした納得感の低下は、従業員のモチベーションや組織への信頼に影響を及ぼしかねません。報酬の公平性を考えるうえで重要な視点の一つが、内部公平性です。本記事では、内部公平性の意味やよく使われる場面、報酬制度設計における留意点を整理してご紹介します。
内部公平性とは?
内部公平性とは、同一の組織内において、異なる職務や役割が組織にもたらす価値の違いに応じて、賃金が均衡して決定されるべきという報酬制度上の指針です。英語表記の「internal equity」の訳語として用いられます。職務の難易度や責任の大きさ、必要とされる知識・スキルなどを踏まえ、社内での相対的な序列に見合った処遇がなされているかという観点で捉えられます。
報酬の公平性は、内部公平性のほかに、他社の同種の職務と比較したときの公平性を指す外部公平性、個人の貢献度に応じた支払いがなされているかを指す個人公平性を加えた、三つの視点から論じられることが一般的です。内部公平性は、このうち組織内部での処遇の整合性に焦点を当てた考え方です。職務評価や等級制度は、この内部公平性を確保するための代表的な手法として位置づけられます。
内部公平性がよく使われるシーン
- 等級制度の設計・見直し:職務評価の結果をもとに、社内の等級間で処遇の整合性を確認する場面。
- 報酬制度の再構築:職種や部門を横断して報酬水準を比較し、不合理な格差がないかを検証する場面。
- 昇格・昇進の判断:等級間の処遇差が、期待される役割の違いに見合っているかを確認する場面。
- :異なる報酬体系を持つ組織が一体化する際に、内部の整合性を再設計する場面。
✺ Editor’s Memo
現場での運用は、業界・規模・組織文化によって大きく変わります。記事内のインタビュー事例も併せて参考にしてください。
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