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ノンバイナリーとは?意味と職場での配慮のポイントを解説
はじめに
性のあり方は「男性」か「女性」かのどちらかに分類されるものだと考えられがちですが、実際にはそのどちらにも当てはまらない、あるいはどちらの要素も持つと感じる人たちがいます。こうした性自認・性表現のあり方を表す言葉のひとつが「ノンバイナリー」です。本記事では、ノンバイナリーの意味と職場で求められる配慮について解説します。
ノンバイナリーとは?
ノンバイナリーとは、自身の性自認や性表現について、「男性」「女性」という二つの枠組み(バイナリー)のいずれか一方に当てはめようとしない、または当てはめきれないと感じるあり方を指す言葉です。男性でも女性でもない感覚を持つ人、両方の要素を併せ持つと感じる人、時期によって性別の感覚が変化する人など、その内実は一人ひとり異なるとされています。ノンバイナリーは性自認に関する言葉であり、誰を好きになるかという性的指向とは異なる概念である点にも留意が必要です。また、トランスジェンダーの一部として位置づけられることもありますが、必ずしも同一のものではなく、当事者によって自認や説明の仕方はさまざまです。
日本では、従来から近い概念として「Xジェンダー」という言葉が使われてきました。ノンバイナリーとXジェンダーはほぼ同じ意味で使われることもありますが、どちらの言葉を自身の説明に用いるかは当事者によって異なり、明確な使い分けのルールがあるわけではありません。こうした言葉の多様性自体が、性のあり方が一様ではないことを示しているともいえます。
ノンバイナリーがよく使われるシーン
企業がダイバーシティ&インクルージョンの取り組みを進める中で、性の多様性に関する研修や社内制度の見直しを検討する場面でこの言葉が使われます。具体的には、性別欄の記載方法の見直しや、服装規定・通称名の扱いなど、社内制度がバイナリーな性別を前提としていないかを点検する際の論点として登場することがあります。また、社員が自身のあり方について理解や配慮を求める際の言葉としても用いられます。
ノンバイナリーを理解することの重要性
ノンバイナリーという概念を理解する意義は、性のあり方が「男性」「女性」の二択には収まらない多様なグラデーションを持つことに気づける点にあります。人事担当者がこうした多様性を理解しておくことは、性別を前提とした制度や慣行が一部の従業員にとって働きづらさにつながっていないかを見直すきっかけになります。当事者への接し方について唯一の正解があるわけではなく、本人の意思や呼称の希望を尊重しながら、対話を通じて理解を深めていく姿勢が求められます。
制度面の見直しにあたっては、一度にすべてを変更しようとするのではなく、当事者の声に耳を傾けながら、無理のない範囲で優先順位をつけて取り組むことも実務上は大切な視点です。
実務で活かすためのチェックポイント
- 性自認と性的指向の違いを理解する:ノンバイナリーは性自認に関する概念であり、誰を好きになるかとは別の話であることを押さえます。
- 一人ひとり異なるあり方を尊重する:ノンバイナリーの中でも自認や説明の仕方は多様であることを理解します。
- 呼称や代名詞への配慮を確認する:本人が希望する呼び方がある場合は、その意思を尊重します。
- 社内制度の前提を点検する:性別欄や服装規定など、二択の性別を前提とした制度がないか見直します。
- 断定的な決めつけを避ける:見た目や振る舞いだけで性自認を判断しないよう留意します。
- 相談窓口を整備する:当事者が安心して相談できる窓口や体制を社内に用意しておきます。
よくある質問(FAQ)
Q1. ノンバイナリーとはどのような概念ですか。
A. 自身の性自認や性表現を「男性」「女性」のいずれか一方に限定しない、または限定しきれないと感じるあり方を指す言葉です。
Q2. トランスジェンダーと同じ意味ですか。
A. トランスジェンダーの一部として位置づけられる場合もありますが、必ずしも同一ではなく、当事者によって捉え方は異なります。
Q3. Xジェンダーとは違うのですか。
A. Xジェンダーは日本で使われてきた類似の概念であり、ノンバイナリーとほぼ同じ意味で使われることもありますが、厳密な使い分けは論者によって異なります。
Q4. 性的指向とはどう違いますか。
A. ノンバイナリーは性自認に関する言葉であり、誰を好きになるかという性的指向とは別の概念です。
Q5. 職場ではどのような配慮が求められますか。
A. 本人が希望する呼称への配慮や、性別欄など制度面の前提の見直しなど、対話を通じた個別の配慮が求められます。
Q6. 見た目だけで判断してもよいのですか。
A. 見た目や振る舞いだけで性自認を決めつけることは避け、本人の意思を尊重することが大切です。
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