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ペイエクイティ|SHARE with カイシャの育成論❖ HR Dictionary
Reading ペイエクイティEnglish Pay Equity
ペイエクイティとは、性別や雇用形態、人種といった属性にかかわらず、同じ価値の仕事に対しては公正・公平な賃金を支払うべきであるという原則、およびそれを実現するための一連の取り組みを指します。男女間の賃金差異が「結果として生じている賃金水準の差」を示す測定指標であるのに対し、ペイエクイティは賃金が決定される仕組みやプロセスそのものの公正性に着目する考え方である点が異なります。実務上は、職務評価に基づいて仕事の価値を明確にしたうえで、属性による説明のつかない賃金差が存在しないかを点検する「ペイエクイティ監査」という手法を通じて運用されることが一般的です。
⌖ Detail
男女間の賃金差異の公表が義務化されたことをきっかけに、自社の賃金制度が本当に公正といえるのかという問いに向き合う人事担当者が増えています。同じような仕事をしているにもかかわらず賃金に差がある場合、その理由を説明できなければ、従業員の納得感や企業の信頼を損ないかねません。こうした課題に向き合うための考え方として注目されているのが「ペイエクイティ」です。本記事では、ペイエクイティの基本的な考え方と実務での取り組み方を解説します。
ペイエクイティとは、性別や雇用形態、人種といった属性にかかわらず、同じ価値の仕事に対しては公正・公平な賃金を支払うべきであるという原則、およびそれを実現するための一連の取り組みを指します。男女間の賃金差異が「結果として生じている賃金水準の差」を示す測定指標であるのに対し、ペイエクイティは賃金が決定される仕組みやプロセスそのものの公正性に着目する考え方である点が異なります。実務上は、職務評価に基づいて仕事の価値を明確にしたうえで、属性による説明のつかない賃金差が存在しないかを点検する「ペイエクイティ監査」という手法を通じて運用されることが一般的です。
- ・人的資本に関する情報開示:有価証券報告書などで、賃金の決定方針や公正性への取り組みを説明する場面。
- ・賃金制度の設計・見直し:等級制度や賃金テーブルを再構築する際に、公正性の観点を組み込む場面。
・職務評価に基づく賃金体系の構築:仕事の価値を明確にし、それに基づく賃金水準を検討する場面。・グローバル企業における本社方針への対応:海外本社が定めるペイエクイティ方針を国内子会社に展開する場面。・投資家・ステークホルダーへの説明対応:ESGの観点から賃金の公正性について説明を求められる場面。ペイエクイティを理解し実践することは、企業の社会的信頼を高めるうえで重要な意味を持ちます。賃金の決定理由を合理的に説明できる状態を整えることは、従業員が自社の評価・処遇制度に納得感を持って働き続けるための基盤となります。特に人材の流動性が高まる中では、賃金の公正性への取り組みが、優秀な人材の確保や定着に直結する要素として重視されるようになっています。
また、賃金の不公正が顕在化した場合、従業員からの不満や訴訟リスクだけでなく、企業イメージの毀損にもつながりかねません。ペイエクイティの考え方をあらかじめ制度設計に組み込んでおくことは、こうしたリスクを未然に抑える予防的な取り組みとしても位置づけられます。人的資本経営への関心が高まる中、賃金の公正性は投資家や求職者からも注目される評価軸のひとつになりつつあります。
- 1現状の賃金データを可視化する:属性別・職種別に賃金水準を整理し、差異の有無を客観的に把握します。
- 2職務評価の基準を整備する:仕事の価値を測る基準を明確にし、賃金決定の根拠を説明できる状態にします。
- 3説明のつかない格差を特定する:経験年数や職務内容などで説明できない賃金差がないかを分析します。
- 4是正計画を策定する:格差が確認された場合、優先順位をつけて是正に取り組む計画を立てます。
- 5継続的にモニタリングする:一度の点検で終わらせず、定期的に賃金データを検証する仕組みを設けます。
A. 男女間賃金格差は賃金水準の差を示す測定指標であるのに対し、ペイエクイティは賃金決定の仕組みそのものの公正性を追求する原則や取り組みを指します。
A. 同一労働同一賃金は主に正社員と非正規雇用労働者の待遇差を対象とする日本の法制度ですが、ペイエクイティは属性を問わずより広い範囲の賃金の公正性を扱う考え方です。
A. 賃金データの収集、職務評価基準の整理、格差要因の分析、是正計画の策定という流れで進めるのが一般的です。
A. 情報開示の義務は主に一定規模以上の企業を対象としていますが、賃金の公正性への取り組み自体は企業規模を問わず有効です。
A. 男女の賃金差異の公表は一定規模以上の企業に義務づけられていますが、ペイエクイティへの取り組み自体は各企業の主体的な経営判断に委ねられている部分が大きいのが現状です。
賃金の公正性を高める取り組みは、評価制度や等級制度の設計と切り離せません。制度面から組織課題の解決に取り組みたい企業様は、ぜひご相談ください。
WONDERFUL GROWTHでは、貴社の人材育成・組織課題の解決を専門的な視点からご支援いたします。ご相談は下記よりお気軽にお問い合わせください。
- ・関連用語:同一労働同一賃金、男女間賃金格差、職務評価、女性活躍推進法
✺ Editor’s Memo
現場での運用は、業界・規模・組織文化によって大きく変わります。記事内のインタビュー事例も併せて参考にしてください。
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