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PIP(業績改善計画)

English Performance Improvement Plan

PIP(Performance Improvement Plan、業績改善計画)とは、期待される水準に達していないと判断された従業員に対し、一定の期間・具体的な改善目標・上司による支援内容を明文化したうえで、パフォーマンスの向上を図る仕組みを指します。欧米企業で発展した制度で、日常的な指導や1on1で改善が見られない場合に、より構造化された形で目標と評価基準を示し、達成に向けた支援を行う点に特徴があります。PIPの本来の位置づけは、日々の業務指導の延長線上にある改善支援策であり、解雇や退職勧奨のための別枠の手続きではありません。実際の運用では、対象者への通知、具体的な達成目標と評価基準を明記した改善計画の提示、一定期間の実施とフォロー面談、期間終了時の評価という流れをたどります。日本の労働法制では解雇権濫用法理により整理解雇や普通解雇のハードルが高いため、PIPを退職勧奨の既成事実づくりとして運用すると、退職強要や不当解雇と判断されるリスクが生じます。企業がPIPを導入する際は、改善支援としての実質を伴わせることが、法的リスクを避けるうえでも重要になります。なお、PIPは継続的な日常指導の延長線上にある取り組みであるべきとされ、それまでの指導実績が乏しいまま唐突にPIPを開始することも、対象者との信頼関係を損なう要因になり得ます。

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PIP(業績改善計画)とは?意味と正しい運用の注意点を解説

はじめに

「あの人はPIPに入った」という言葉を聞いて、暗に退職を促されているのではと身構えた経験のある人は少なくないかもしれません。PIPは本来、パフォーマンスの改善を支援するための仕組みですが、日本では退職勧奨の前段階という誤解が先行しがちです。本記事では、PIP(業績改善計画)の本来の意味と、企業が導入・運用する際に押さえておくべき注意点を解説します。

PIP(業績改善計画)とは?

PIP(Performance Improvement Plan、業績改善計画)とは、期待される水準に達していないと判断された従業員に対し、一定の期間・具体的な改善目標・上司による支援内容を明文化したうえで、パフォーマンスの向上を図る仕組みを指します。欧米企業で発展した制度で、日常的な指導や1on1で改善が見られない場合に、より構造化された形で目標と評価基準を示し、達成に向けた支援を行う点に特徴があります。PIPの本来の位置づけは、日々の業務指導の延長線上にある改善支援策であり、解雇や退職勧奨のための別枠の手続きではありません。実際の運用では、対象者への通知、具体的な達成目標と評価基準を明記した改善計画の提示、一定期間の実施とフォロー面談、期間終了時の評価という流れをたどります。日本の労働法制では解雇権濫用法理により整理解雇や普通解雇のハードルが高いため、PIPを退職勧奨の既成事実づくりとして運用すると、退職強要や不当解雇と判断されるリスクが生じます。企業がPIPを導入する際は、改善支援としての実質を伴わせることが、法的リスクを避けるうえでも重要になります。なお、PIPは継続的な日常指導の延長線上にある取り組みであるべきとされ、それまでの指導実績が乏しいまま唐突にPIPを開始することも、対象者との信頼関係を損なう要因になり得ます。

PIPがよく使われるシーン

外資系企業や、成果主義を重視する企業の人事評価制度において、期待水準に届かない従業員への対応策として使われます。日常的な指導や進捗確認を重ねても改善が見られない場合に、より公式な改善支援の枠組みとして導入が検討されます。人事担当者と管理職の間では、対象者の選定基準や計画内容の妥当性を協議する際にこの言葉が使われます。労務トラブルの相談場面では、PIPの運用が実質的な退職勧奨になっていないかを確認する文脈で登場することもあります。管理職向けの評価者研修において、部下の業績不振に直面した際の対応手順の一つとして紹介されることもあります。

PIPを理解することの重要性

PIPを正しく理解する意義は、パフォーマンス改善支援という本来の目的と、退職勧奨や解雇の代替手段としての誤用とを明確に区別できる点にあります。改善の機会を実質的に伴わない、達成不可能な目標を課す、期間が極端に短いといった運用は、対象者の改善意欲を削ぐだけでなく、法的な紛争に発展するリスクを高めます。人事担当者としては、PIPの目標設定を対象者と合意のうえで具体化し、達成に向けた研修やサポートを実際に提供し、経過を記録として残すことが求められます。また、PIPの対象とする前に、日常的なフィードバックや1on1でどのような指導を行ってきたかという経緯も、後の判断において重要な材料になります。

実務で活かすためのチェックポイント

  1. PIPの目的が改善支援であることを、対象者・管理職双方に明確に伝える。
  2. 達成可能な具体的目標と評価基準を、対象者と合意のうえで設定する。
  3. 計画期間中に必要な研修・指導・面談の機会を実際に提供する。
  4. 面談内容や進捗状況を記録として残し、後から経緯を確認できるようにする。
  5. 退職勧奨や解雇を前提とした運用になっていないか、導入前に人事・法務で確認する。

よくある質問(FAQ)

Q1. PIPとはどのような制度ですか。

A. 期待水準に達していない従業員に対し、期間・目標・支援内容を明文化してパフォーマンス向上を図る仕組みです。

Q2. PIPは解雇の前段階ですか。

A. 本来は改善支援の仕組みであり、解雇のための別枠の手続きではありませんが、実務上は退職勧奨の一環として運用され問題になる例もあります。

Q3. PIPの対象になったら退職しなければなりませんか。

A. PIPはあくまで改善の機会であり、退職が前提ではありません。合意なく退職を強いることは法的リスクを伴います。

Q4. PIPの期間はどのくらいが一般的ですか。

A. 企業や職種によって異なりますが、数週間から数か月程度の期間を設定するケースが多く見られます。

Q5. PIPを導入する際に注意すべき点は何ですか。

A. 達成可能な目標設定と実質的な支援の提供、経過の記録が重要で、退職勧奨の既成事実づくりにならないよう留意する必要があります。

自社の人材育成・組織課題に関するご相談

パフォーマンス改善の仕組みづくりは、対象者の納得感と法的リスクの両面への配慮が欠かせません。PIPの制度設計や運用ルールの整備にお悩みの際は、貴社の状況に合わせてご一緒に検討いたします。ご相談は下記よりお気軽にお問い合わせください。

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