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昇給原資とは?意味と決め方・配分の考え方を解説
はじめに
毎年の昇給や賞与を検討する時期になると、人事担当者は「今年はどこまで昇給に充てられるか」という会社全体の予算感を経営層と共有する必要に迫られます。この予算全体を指す言葉が「昇給原資」です。個々の社員の昇給額を決める前提として、まず押さえておくべき考え方といえます。本記事では昇給原資の意味と実務での活かし方を解説します。
昇給原資とは?
昇給原資とは、企業が社員の昇給に充てるために確保する資金の総額を指す人事・労務用語です。会社の業績や利益、人件費全体の状況を踏まえて経営層が決定し、そこから各部門・各社員へと配分されていくのが一般的な流れです。個々の社員の昇給額を積み上げて総額を決めるのではなく、先に全体の予算枠を定めたうえで、評価結果などに応じて配分するという、トップダウン型の予算管理の考え方に基づいています。
昇給原資は、既存社員の昇給に充てる部分と、新たに昇格した社員への対応分など、いくつかの用途に分けて管理されることもあります。原資の規模は、売上高や営業利益に対する一定の比率、あるいは人件費総額に対する伸び率として設定されるケースが多く見られます。
昇給原資がよく使われるシーン
昇給原資という考え方は、主に次のような場面で使われます。
- 年次昇給・賞与の予算策定:翌年度の人件費計画を立てる際、昇給に充てられる総額をあらかじめ算出する場面。
- :確保した原資を、評価ランクごとにどのような比率で配分するかを検討する場面。